キャラクター性格診断スレまとめ Wiki - タイプ別の悪役
※ここに書いていることは、あくまでタイプに当てはめた場合、こうなることが多いという一般論であり、特定のキャラや人物を貶めるものではありません。

INTJ, ENTJ 悪度★★★

自分の望む新秩序を作り上げ、世界を支配または破壊するために、綿密な計画を練るタイプの悪役である。
悪の組織のカリスマ、他の悪役を支配するラスボス、黒幕として君臨している事が多い。

このタイプの悪役の特徴は、忍耐強さと優秀な頭脳、支配欲、容赦のなさだろう。

野心家であるが何年も何十年も計画の遂行に費やし、社会にそれなりの地位を築き、優秀な人材を集めて世界に挑戦する。
表面上はその極悪さを表に出さず、社会のエリートとして振る舞う「裏の顔」を持つことも多い。

また、自分にも人に対しても厳しく、他人に感情移入することがほとんどない。
仲間や部下をまるでチェスの駒のように扱い、利用価値がなくなったらすぐに切ることができる。

弱点は、アドリブに弱いこと。
部下や隠し球、特殊能力はたくさん用意していることが多いのだが、それらに頼りすぎているので、能力を封じられて単純な肉弾戦になると負ける。

ENTP, INTP 悪度★★★

世の中に混乱を起こし、人々が苦しみ惑う様を見て楽しむ愉快犯。
自分の開発した兵器を人間に使ってみたくてたまらない「悪の博士」もこのタイプである。

その場その場のアドリブやひらめきが優れており、何度負けてもあの手この手で主人公達に立ち向かってくる。
奇抜な服装や言動、ネジの外れた思考回路から、読者や視聴者に人気が出ることも多い。

NTJ系の悪人と同様計画的で頭脳明晰なのだが、子供っぽさを残しており気まぐれなことが多い。
よく使う台詞は「もう飽きた」。
楽しめなくなると、まるで使い古したオモチャを捨てるかのように被害者(時に自分の仲間も)を平然と殺すことができる。

弱点は煽りに対する弱さと詰めの甘さ。
むしろ自分から罠に飛び込んでいき、その状況を楽しむタイプである。
最期も改心せず、自分の行為に満足して死んでいくことが多い。

一方、近年では普段はいい加減なところも目立つ人物であるが、自分の目的や理想の為にここぞという時に敵対し、合理に徹するような悪役も少なくはない。

ESTP, ISTP 悪度★★☆

NTP型がアイデア重視なのに対し、STP型は現在を楽しむタイプである。

人を操る黒幕と言うよりも常に現場で活動することを好み、最前線で直接主人公に立ちはだかる壁として描かれることが多い。
スリルが大好きであり、比較的「自分を打ち負かすような最強の敵に会いたい」というサイヤ人的な思考回路をする方が多い。

STP系の悪役はあまり物事の善悪などの抽象的な話にこだわらず、ドライな目線で判断し、肉体言語で語る。
その為、単に業務や目的への過程や要因として敵に回っていることも多い。

また戦闘的傾向からすると、武術や武器の扱いに優れており、作中で単独の戦闘力が最強のポジションに配置されることもしばしば。

ただ必ずしも脳筋ではなく、冷静な状況判断力も併せ持っており、主人公達にとってわかりやすい最大の脅威となる。
このタイプは、拳を交わすたびに成長する主人公を気に入っていたり、散り際がかっこいいことが多い。
悪の組織に属していても忠誠心が薄いためあっさり裏切ることもあるが、その後も主人公と馴れ合ったりせず独自の思惑で行動する。

ただ、その一方で自身が認めた相手に対する義理や自身が決めた信条の為、主人公もしくは敵の親玉などの一個人に肩入れする場合もある。

肉体派以外では、NTP型の悪役から計画性を抜いて行動力を上げたような、ゲーム感覚で悪事を働くキャラも多い。

ENFJ, INFJ 悪役度★★☆

NFJ系の悪役は、NTPやNTJ系の悪役と同様、ぶっ飛んだアイデアや理想を掲げるのだが、社会や人類のことを真に考えて行動している点で彼らと異なる。
大きく分けて3タイプに分かれる。

狂信者系

自分が正義だと思っていること自体がまるで見当違いであるタイプ。
世間の目を開かせるために自分は戦っているという誇大妄想にとりつかれている。
故に自分が悪であるという意識がなく、最もたちの悪いラスボスとして君臨する。

理想主義者系

言っていることは一見まともだが、理想の世界を実現するために多大な犠牲を払う必要があるタイプ。
主人公とは異なる「もう一つの正義」の体現者である。
主張は過激だが人間的には人格者である事が多く、罪は全部自分がひっかぶるという覚悟をしている。

復讐鬼系

相手への思いから来る怒りや憎しみが動機となり、周到な計画で復讐することを目的とするタイプ。
思考・思想の隠密性が高いので暴かれない限り、明確な意図が分からないことが多い。
上記二つとは異なり、対象が集団よりも一個人であることの方が多く、NFJ系の悪役としては若干変則的。
推理漫画の犯人や大河小説の歴史上人物と言った人間の激情心を鮮明に描いた作品に多い。


ちなみに、これらのケースは考え方が似通っているNFP系でも起きることなのだが、NFJ系ほど独善性や理想には一貫性がなく、考えが早期に変化していく為、悪役になりきらないことの方が多い。
ENFJのキャラの例(ネタバレ注意)

INFJのキャラの例(ネタバレ注意)

ESTJ, ISTJ 悪役度★★☆

NTJと同様に支配欲が強いが、保守的であり既存の体制に則った形での支配を望む。

STJは支配者と言うより父親的な「守護者」であることが多い。
物語においては、世襲の王、将軍、中間管理職といった立ち位置で登場する。
自分たちの仲間を、侵略、迫害、飢えといった脅威から救うために頑張っているのだが、やり方が厳しすぎて悪として振る舞っているように見えるのである。
大変真面目であるが、頭が固く、物事を根本的に解決するための革新的なアイデアを取り入れようとしないため、そこが弱点となることが多い。

ただし、必ずしも善人という訳ではなく、特に支配欲だけが強く強欲で我が儘なタイプもいる。
その場合であっても、部下や仲間には意外に優しい親分肌であるというフォローが入ることが多く、これがSTJ共通の特徴となっている。

ESFP, ISFP 悪役度★☆☆

SFPは、主機能・補助機能にFiとSeを持つことから縛られることを嫌い、現状の欲求と自分の価値観に対して、正直に生きている人達である。
どちらかと言えば正しい倫理観と妥当性を持ち合わせていることも多い為、善役に多いタイプでもあるが、
そもそも自分の価値観や存在が世の中の善悪(正義)に合わない場合もあり、血の気の多さや人々を恐怖させることが好きなサディスト的な面など、自分の価値観に正直に生きた結果として悪役に扱われることや、最初の時点で世の中に"悪"と定義される自分や身内を護る為に敵対する悪役もいる。

また、本質的に言えば悪人とは言えないものの、感情が先走ってしまうことで、悪役として敵対することもあり、
個人的な恨みから復讐者になったり、黒幕に対して心酔しているパターンも少なくない。
いずれにしても代替機能と劣等機能にNiが入る為、策を弄するのは得意ではなく、黒幕のような立ち振る舞いはしない。

ENFP, INFP 悪役度★☆☆

NFPも主機能・補助機能にFiを置く為、善役に多いタイプでもあるが、Neは既存の価値観に捉われない機能であるから、ある意味ではSFPよりも自分の価値観や存在が世の中の善悪(正義)に合わない場合が多い。

その為、悪や悪行を美学や人生の基礎(または存在意義)とする様な「変わり者の悪党」であったり、感受性や理想主義がマイナスになって働いた結果に外界に対して絶望し、闇堕ちや暴走してしまったり、果てには純粋善すぎるあまりに自身の行動が"悪"だと認識していなかったり、またSFPと同様に世の中に"悪"と定義される自分や身内を護る為に悪役になっている例も多い。

大抵は倒されることで主役側や読み手に現実の非情さや儚さを煽りかける役であったり、単に立場の違い故に衝突していただけであったりと悪役らしい悪役ではないが、場合によってはそれを「もう一人の主人公」として用いられることも少なくはなく、主人公と別の道を歩んでいるものの、途中で主人公と共闘したりまたは迷走の末に復帰するパターンもある。

ESFJ, ISFJ 悪役度★☆☆

SFJは、全タイプの中で最も悪役から遠い存在かもしれない。
たとえ悪サイドに所属していてもSFJはいわゆる「良識人枠」であり、血の気の多い同僚の押さえ役に回る事が多い。

SFJのキャラは、特に過去に縛られていることが多いことが特徴である。
過去の過ちに対する罪の意識や、家族、愛情、友情、義理といったものを抱えながら悪役に徹しようとしているが、悪になりきれず、そこを黒幕にいいように利用されている。

過去を乗り越えることが物語におけるSFJの最大の試練であり、過去を乗り越えたSFJは味方側に寝返ったり黒幕の暴走を止める側に回ることが多い。

SFJが真に悪になるとすれば、それは何かしら欲望が絡んでいる場合だろうか。
SFJは意識的に、または無意識的に人心掌握術に長けている(一言で言えば「あざとい」)。
嫉妬から来る独占欲に取り憑かれたSFJであれは、あの手この手で味方に付けた周囲を使い、自分には危害が来ない様な手口で主人公を感情面で追い詰めようとする。
一言で言うなれば「人間臭い」というべきであろう。

しかし、それらを悪役とするかどうかと言えば扱いが難しく、型に嵌まらないタイプである。

関連記事