NTP型がアイデア重視なのに対し、STP型は現在を楽しむタイプである。
人を操る黒幕と言うよりも常に現場で活動することを好み、最前線で直接主人公に立ちはだかる壁として描かれることが多い。
スリルが大好きであり、比較的「自分を打ち負かすような最強の敵に会いたい」というサイヤ人的な思考回路をする方が多い。
STP系の悪役はあまり物事の善悪などの抽象的な話にこだわらず、ドライな目線で判断し、肉体言語で語る。
その為、単に業務や目的への過程や要因として敵に回っていることも多い。
また戦闘的傾向からすると、武術や武器の扱いに優れており、作中で単独の戦闘力が最強のポジションに配置されることもしばしば。
ただ必ずしも脳筋ではなく、冷静な状況判断力も併せ持っており、主人公達にとってわかりやすい最大の脅威となる。
このタイプは、拳を交わすたびに成長する主人公を気に入っていたり、散り際がかっこいいことが多い。
悪の組織に属していても忠誠心が薄いためあっさり裏切ることもあるが、その後も主人公と馴れ合ったりせず独自の思惑で行動する。
ただ、その一方で自身が認めた相手に対する義理や自身が決めた信条の為、主人公もしくは敵の親玉などの一個人に肩入れする場合もある。
肉体派以外では、NTP型の悪役から計画性を抜いて行動力を上げたような、ゲーム感覚で悪事を働くキャラも多い。