現実世界や学園を舞台とした作品でもよく見かける「穏やかで優しい優等生」といったら、ISFJである。
主人公としても、ヒロインとしても、脇役としても多く登場する。
Siが第一機能であり、世間一般の定説や今までの経験を重んじているのは共通だが、ISTJが自分にも人にも厳しく、近寄りがたいイメージが強い一方、ISFJは人と共に生きている。自分に厳しく、人に優しい性格である。
勤勉で子供の頃から夏休みの宿題もコツコツやり、集中力があって、ルーチンワークもお手の物。
料理や掃除が得意と言った、家庭的な属性が付与されることも多い。その場合は親と離別、あるいは殆ど家に帰ってこられないなど、そうならざるを得ないような事情があったりする。
内向型であるため、どちらかというと狭く深い友人関係で静かに過ごすことを好むが、心優しく世話好きな性分であり、困っている人は放っておけない。
そのためにISFPよりも積極的に人と関わり、内向型でありながら社交的と言われる所以である。
ただし、お人好しの度が過ぎるあまり「救世主症候群」に近い精神状態を抱える人物も稀にいる。
今までの経験を地とし、それに足をつけて今を生きている。
そのため堅実ではあるが、Neが劣等機能でもあるため融通が利かないきらいがあり、非常事態が発生してもなかなか上手く対応できなかったり、無難な選択を選ぶ事も多い。
時として仲間から頼りなげに感じる事も少なくないが、普段の日常業務では堅実であり、やはり頼りになる存在である。
ただ、そうした表面とは裏腹に、ストレスを中々表には出しきれず、心の闇を抱え込んでしまいやすいタイプでもある。
ふとした端緒に抑え込んでいたタガが外れると、それまでの反作用と言わんばかりに暴走し、事態の収集が付くまで止まらなくなる様な一面も秘めている。
周りからすれば好人物な外面である分、暴走した状態の予想が付かず、所謂"キレると怖いタイプ"と評されることも多い。
特に女性キャラの場合は好人物な外面との相性からか、"ヤンデレ"という属性が付く傾向もある。
そうした者は「心の闇を支えている相手に対する"依存心"や"独占欲"が抑えきれず、愛する者の為に凶行に走ってしまう」という形で暴走してしまう。
ギャグ作品ではアクの強いメンバーの中で数少ない常識人としてツッコミを担うことが多いが、逆に生真面目で融通の利かない部分が強調され、ボケ役に入る例も少なくはない。