J(判断的態度)かP(知覚的態度)かは、外界への接し方の違いを表しています。
PとJは、自分の外の世界に対して、情報を得る(ものを見る)ために使う機能と、判断するために使う機能のどちらがよく使われるかを表すものです。
たとえば、「ENTP」の人は、情報収集についてはN(直観型)であり、判断のしかたについてはT(思考型)です。
また、P(知覚的態度)であるため、論理的に判断をするよりも直観を使って情報を得ることを重視するということになります。
一方、内省する時は、論理的に判断する機能がよく用いられます。
J(判断的態度)を指向する人は、外界の物事について決着を付けたい(判断したい)という衝動を持っています。
そのため、計画的に余裕をもって仕事などを進めることに満足します。
そして、ものごとを曖昧なまま放置したり、土壇場で計画を変更することに抵抗を感じます。
一方、P(知覚的態度)を指向する人は、外界の新しい情報をできるだけ取り入れたいという衝動を持っています。
また、計画は出来るだけたてず、ものごとの流れに対して柔軟でありたいと考えています。
「今手持ちの情報で判断してしまうと、後で状況が変わったときに対応できないのではないか?」と考えるからです。
以下、JかPかを見分けるための項目をいくつか挙げてみましたので参考にしてください。
引用元:MBTI日本版標準化の試み, 加茂ら
http://ci.nii.ac.jp/naid/11001878732
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008124605
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指標によるタイプ診断J(判断的態度) | P(知覚的態度) |
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外界の物事について決着を付けたい(判断したい) | 外界の新しい情報をできるだけ取り入れたい |
計画的に余裕をもって仕事などを進めることに満足 | 計画は出来るだけたてず、ものごとの流れに対して柔軟でありたい |
ものごとを曖昧なまま放置したり、土壇場で計画を変更することに抵抗を感じる | 今手持ちの情報で判断してしまうと、後で状況が変わったときに対応できないのではないか?と考える |
慣れてることこそ、できるだけ計画が先にあるのが好き。仕事をするときなすべき事や順序をなるべく先に頭に入れておく方が向いてる | 慣れてることなら、仕事を始めながら必要に応じて動いていくのが好き。先に細かくは考えずとりかかりながら適宜微調整していく方が向いてる |
待ち合わせ時間は早めに具体的に知りたい | 待ち合わせ時間の決定は直前で良い、アバウトでも良い |
するべき仕事はあらかじめ決まっていると助かる | する仕事がその都度変わるのは結構楽しい |
事前に計画を立てて対応 | その場その場で柔軟に対応 |
不慣れなことなら、今あるルールに不備等ないか細かく確認しながら適宜微調整して、今後のためにきちんとルール化していきたい。慣れたらルール通りやりたい。 | 不慣れなことなら、なすべき事や順序が先に一通り分かってる方が気楽。慣れたら自分なりにアレンジしたい。 |
白黒はっきりつけること自体が目的 | 白黒はっきりつけた後の身の振り方を考えることが目的 |
慣れた仕事は締め切りに合わせて計画的にやる | 慣れた仕事は締め切りをあまり意識しない |
慣れた仕事の急な部分的な変更は苦手。あちこち影響しないか心配。 | 慣れた仕事なら急な部分的な変更にも即対応。あちこち影響したらしたで、その時にそこも変更したら良いだけ。 |
計画変更は他の予定や都合にまで影響するところが嫌い | 計画変更で二度手間とかになるのは嫌い |
好んだやり方を変えるのは好きでない | 決まったやり方に固執するのは好きでない |
課題を整理し計画がうまくいくよう対応する | どう転んでもいいように対応する |
苦手な仕事は締め切りを前倒しで考え余裕を持つ | 苦手な仕事は締め切り関係なく適当にさっさと終わらせ余裕を持つ |
結論を出すことや決着をつけることを好む | 結論に変更の余地があることを好む |
メモは漏れがないように取る | メモは分からなかったところだけ取る |
知ってることも念のため再確認したい | 知らないことだけ確認しておきたい |
話す時は理由を伝えたい | 話す時は理由を聞きたい |
(全体的に)行動のリズムに乱れを極力出したくない | (全体的に)行動のリズムに多少の乱れは付き物だと思う |
後輩を干渉しがち | 後輩を放任しがち |
旅行で急に自由時間が増えると困る | 旅行で急に自由時間が減ると困る |
自制的 | マイペース |
システマチック | カジュアル |
確定 | 暫定 |
秩序 | 創発 |
決断 | 気分 |
永久 | 変化 |
左脳的 | 右脳的 |
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指標によるタイプ診断