アニメや漫画、小説などの登場人物の性格について台詞や行動をもとに性格診断し、予想を書き出してまとめるwikiです。キャラクターの性格と人間関係を考察したり、創作論に役立てることを目的としています。
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雪ノ下雪乃タイプ1/3/5判別。1. 7.5巻SS3で雪乃は勉強について「効率をあまり意識したことがない」と言い切っている。あらゆることに効率重視のT3は考えにくいし、T1も割と効率を意識するので可能性が低く感じる。T5は好きなことには効率度外視、他のことではコスパ重視だが、T5の八幡の勉強方法も雪乃と変わらないのでT5はあり得る。2. 7巻BTで、雪乃は姉に「パンさんクッションを抱えながら、ネットで猫動画漁って、超真剣な顔で見てる」と私生活を暴露されたが開き直り、素の自分を認めている。T3らしくない。T3はイメージ重視で、囚われは欺きなので。3. エニアグラムタイプ1は、「自分の利益を守る行為を見下し、社会の不公平を是正したがる」傾向がある。また、普段から原理原則で生きているからか、間違っていることが理屈ではなく直感的に分かり、正義の判断や執行を他人に委ねず自ら行おうとすることがあり、例えば『ごとよめ』中野五月のドメ肉ビンタはそれ。また、無堂騒動の五月のように、内心を吐露した際に正しくなれていない”罪悪感”がにじみ出てくるのがタイプ1だが、雪乃の心情から正しくなれない”罪悪感”は読み取れない。雪乃の発言ににじみ出ているのは、自分に価値がない”罪悪感”(T3の罪悪感)か、自分は無能で役立たずであるという”罪悪感”(T5の罪悪感)に見える。また、雪乃のように政治信条は二の次で、能力を磨き、世襲政治家という肩書を自己承認の道具として欲しがるのはT3、T5、T8の行動原理である。雪乃は自分に価値がないこと、あるいは自分が無能であること、役立たずであることを恐れていて、他者攻撃が「あなたでは無理よ」(4巻)で、挑発も「私のパートナーは、その程度のこともできない?」(14巻)と能力主義なのは明らか。あと、雪乃は過去や現在よりも、未来に思考を向けている気がする。T3はどんな自分を演出すれば場にふさわしいかに意識が向かいがちで、過去を盛りがち。T8は自分の支配領域について意識が向かいがち、外を威嚇し周りの出方をみがちで、通常時の雪乃とは違う。また、雪乃の望みは、親が持っている世襲政治家という無条件に特権が得られる立場を姉ではなく自分が得ることなので、The 公務員なトライタイプ163の考え方ではない。道徳的に正しいことをすべきと考え、社会に対して責任を負い、達成し、対価を得る「私の話を真剣に聞かない人は社会の管轄外だ」的なエリートが1w9 tri163で、雪乃とは違う人物像である。エニアグラムタイプ5は誰にも邪魔されない自分独自のポジションをつかむために能力を鍛える傾向がある。距離感が近いことや過干渉は苦手だが、完全に見捨てられるのは嫌なので、「構うと逃げるが放っておくと寄ってくる」猫が好きな人が多い。タイプ5は孤立が好きなのではなく、集団に身を置いていても1人で考えたいので、周辺にいて傍観している感じで、距離感が大事。
4. 『正しさを具現化しようとする人』タイプ1は、正しくあることが自身にとっての存在意義なので、「相手が正しくあるのを助けるため」に発言する。『考える人』タイプ5は、考えることが自身にとっての存在意義なので、「相手が物事を考えるのを助けるため」に発言する。7.5巻SS4で八幡が「雪ノ下が無駄に講釈たれてくれたおかげで、猫のことについてはだいたいわかった」と言っているように、雪乃の発言は相手が物事を考えるのを助けるためになされることが多い。なお、雪乃は運動に関する能力もありますが、タイプ5の能力爆買いは知性に関するもの以外も含んでいます。現に八幡は柔道やマラソンでも自分は役に立つ気でいるし、『ヨスガノソラ』の穹も勉強してきた自分は運動含め何でもできると自信満々、『カノギ』の白銀鳥羽莉も柔道など強い。T5ならではの特徴というと「出し惜しみ」で、穹が北欧にいるのにエストニア語を話せることを隠しているなどの無駄な出し惜しみがT5ですね。特に、5w4が溜め込むだけで発信したがらない傾向。T5の特徴は他に、「感情に左右されず、自他を客観的に見れる」、「リーダーになることに乗り気ではない」、「目的のない会話が苦手」、「親しくない人の目からは、クールで薄情な人に見える」あたりが典型。加えて、5w6は知識自慢の傾向がある。そして、健全な段階に進んだT5というと、当事者意識が生まれ、傍観者を止め、自らの能力を用いて、自信を持って世界と関わっていくようになる。健全なT1は楽観的になり、周りの意見を受け入れ、物事を楽しむようになる。健全なT3は承認欲求が下がり、虚栄を捨て、他者と喜びや感動を共有しようとする。14巻終盤の雪乃は健全なT5に近い。健全なT1は3巻くらいからの『ごちうさ』チノ。『お隣の天使様〜』の椎名真昼もこれで、2w1→1w2に差し替えた理由の一つでもある。健全なT3は城廻前会長や、『ろまさか』椎名観月。雪乃はやはり5w6に思える。
エニアグラム7は、刺激的な体験をすることの優先順位が高く、一番乗りの興奮を求めがちだが、欲しいものが手に入るとすぐに興味を失ってしまうし、地位を維持するための作業が煩わしいので、周りと楽しむことに関心があり組織志向の7w6は義務感からそれなりに勤め上げようとするが、自由人で単独志向の7w8だと権力は手に入れた後に投げ出したくなるようなものである。どちらにせよ、次にやりたいことが見つからない環境は好まない。7w6はT6の影響で、不安から逃れるために刺激を追い求め、他人から好かれたい欲望があるが、7w8はT8の影響で「強い相手と戦って楽しむ」ので、好敵手がいなくなると違う場所に移りがち。7w6は集団主義なので、複数の集まりに顔を出し、居心地の良い幾つかの集団に一定期間とどまる。自分たちが他者に乱暴に扱われたくないので抗戦するのが7w6で、自分が欲しいものを手にするために他者を蹴散らすのが7w8。集団が自分に合わず楽しめなくなるとフェードアウトするのが7w6で、自分が飽きて楽しめなくなるといなくなるのが7w8。意見が通らないと駄々をこねるのが7w6で、排他・攻撃的になるのが7w8。7w6は誰かに真正面から立ち向かうタイプではないが、7w8は障害を蹴散らすタイプ。『HUNTER×HUNTER』のパリストン=ヒルや、『れでぃ×ばと!』 の彩京朋美が7w8の典型。彼ら彼女らは、相手に論争を吹っ掛け、自分に敵対する者との駆け引きや、競争の過程を楽しんでいる。また、7w8は、他者から支配されることや自由を奪われることを嫌い、個人行動を好む。いろはは来期も生徒会長をする気であるし、敵対者との駆け引きを楽しんでいる様子もない。集団行動を好み、優先しているのは自分の価値観で、合理性・客観性が次点。14.5巻4の「『ちっうっせーなそんなの知らねーよ』って思いながらイイネ押すしかないですもんね〜」を見ても、いろはは多数派に加担して「いいね!」を押す6的な価値観によっている。人間関係への関心が高く、好かれたい欲望があり、他に場の空気を直す人がいなければいろはが動いている。これはいろはのウイングがT6だからである。一色いろは 7w6。なお、健全なT7は一つの事に集中する楽しみを覚える。『ごちうさ』ココアが10巻で街の国際バリスタ弁護士ではなく、パン作りを極めると言い出したのがこれに当たる。
創作物は現実と違って、家族や恋人や友人への純粋な愛情や心の中が読者から見ることができるので、善意の行動を捕捉することができます。各エニアグラム善意の反応1 相手の正しくないところを教える(小声マン)2 あなたは愛されているのだと教える(おせっかい、あなたは大丈夫連呼)3 自分の成功を相手に分け与える(人気者の自分が相手の業績を宣伝、意識高い系読み物執筆)4 独自性の獲得法や正直な欲望の発散の仕方を教える(ヲタ作品やBLの布教)5 相手に自分の知識を正確に教える(細部に拘り冗長な話を延々と)6 期待への応え方を教える(キミ、空気読めてないよ? 連れション行こう、打ち上げ行こう)、信頼できる人を教える(あの人についていけば大丈夫)etc7 楽しみ方を教える(みんなで楽しんじゃおう!)8 強くなる方法を教える(弱者をスパルタで鍛える)9 皆が心の平和の維持ができるよう動く(相手に共感したり、危ないことをしている人を止めたり)例えば、3 ごとよめの一花が三玖の店を宣伝しようかと持ちかける。成功者の慈悲的な行動。9 ごとよめの三玖がななさよで五つ子のために奔走したり、このすばのウィズがニャル子退治に赴いたり。そして、9なので自分の業績を喧伝しない。これを踏まえて俺ガイル1巻を見ると、「優れた人間は憐れなものを救う義務がある」は3的文法に思える。この考えに「持っている自分が付き合う相手を選べる」という3特有の考えを足すと、金持ちが特定の団体に寄付を弾む3的な文化が成り立つわけですし。────────── 3と5の判別4の独自性の見つけ方のウイングごとの差異。w3だと評価されるために後付けの個性を手に入れようとする。w5だと自他を観察して差異を見い出し、その差異を強調して個性とする。ということは自分は何も持っていないという強迫観念は3が強く、5の有能志向は観察の結果、外界が危険と認識したから武装しようという派生。よって、3は過去の実績を強調し、5は未来のため自分の発見を隠して出し惜しみする。そのため、3は表に出すかはともかく内心は野心家で、5は的にされたくないので独立して浮世離れした人となる。──────────まず、1巻序盤。八幡の孤独体質の更生に対する雪乃の解決策「私のような女の子と会話できたら、たいていの人間とは会話できるはず」はタイプ3の「私は持っている人間であって、誰と付き合うかは私が選別できる」という自尊心そのもの。平塚先生に提案した「先生が殴るなり蹴るなりして躾ければいい」や、八幡に告げた「あなたが学校をやめる」という後のことを考慮に入れない短絡的な提案も3ライクである。そして、相手に横柄に接し、軽くあしらったり、無関心を装うのは、相手を無価値なものとし、翻って自分には価値があるとする3的態度でもある。「成績だの顔だの表層的な部分に自信を持っている」という”八幡への悪口”=”自己紹介”に見られる自己愛と自尊心の強さもあり、雪乃の見た目の雰囲気も1・3系。※他人に対する悪口は、大抵自分が気にしている自分の欠点か、自分が周りから言われている悪口であるため、他人への悪口は自己紹介のようなものである。そして、八幡「どうして今の自分や過去の自分を肯定してやれないんだよ」は、ありのままの自分に価値をおかない3にとっては痛いセリフでしょうし、3巻の雪ノ下姉初遭遇時に、八幡が”雪乃より格上の陽乃”より雪乃を高く評価し、陽乃の外面の演技を見抜いているので、八幡に好意を持つ下地も、八幡を真似ようとする動機もある。なお、5だと同族嫌悪で説明可能。──────────3巻で語られる雪乃のパンさん趣味について。3は社会的に高く評価されるもの、今の時代だと語学や投資などを選択しやすく、猫やパンさんは本来3らしくない趣味。3が目的を持って読書をするため繊細な感覚には興味を持たないのに対して、5は深みを感じる世界を好むので、作品の素晴らしさに感動して鑑賞を趣味にするのはよくある話。鑑賞はスキルアップにつながらないから3的には無駄ですが、5は好きなことには効率度外視で、収集癖もある。しかし、雪乃がパンさんを好きになったキッカケが、原作の原書が「自分への誕生日プレゼント」で内容が「親から子供への愛情が感じられる話」だったからなので、これを「自分が評価される」という3的な動機が入っていると捉えることができる。ただし、雪乃のパンさんの原作の原書に関する語りは5っぽい。5が知識を他人に与えるのは好意の発露なので。1は生真面目であまり自己主張しないので、パンさんについては1説も微妙に思える。かなり5っぽい。そもそもクマのプーさん自体タイプ5の国イギリスの文学なので想定読者が恐らく5。また、ゆきのんパパによる雪乃評価が「ナイーブで繊細」「触れればそのまま消え行ってしまいそうな儚さ」(アンソロ1)で、親の欲目を差し引いても3っぽくはない。3は子供時代、自己主張が強い。しかし、何もかもが上手くいかない3ならあり得るのかも。まあ、文化祭打ち上げで明言した雪乃の表向きの趣味である「乗馬」は3ぽいです。陽乃が暴露したピアノもイメージ重視の3的。──────────
3は、数字は見せ方次第でなんとでもなる的な考え方をしていて、宣伝は過剰だが仕事の中身は微妙なことが多いが、雪乃はむしろ実直で裏方的な仕事をしていてあまり3らしくない。5は頭の中で作った素晴らしい解法を本当に正しいか現実で実験してみたいので、裏方もありな気質ではあります。ただし、5は一緒に考えることは好むが実務は嫌がりそうな気もする。3w4が姉とは違う独自性を出したいのと、八幡のやり方を真似ているのがあるのかもしれない。雪乃の運営法自体は効率的で3的。3は運営できれば何でもいい。運営側が利用者にとって何が良いかを考えて動く必要はなく、“1的な正しさ”や細部や過程に拘りがちで結果軽視の1とは立場を異にする。アンソロ4で書かれているように、今後も合同プロムができるような資料を取りまとめているのも5っぽいと思う。5は、自分の仕事を他人に任せられるためのマニュアルを作るのは好きだと思うので。3の立場だと、いろはへの個人的な好意の表れに見える。結衣に打ち上げやクリスマスカラオケに誘う時や、いろはのプラム前に説明を聴取するというのは、理屈が妥当だと頭で判断した場合は、行動を改めることができる5的言動と言える。3w4だと感情が納得できるか。雪乃は理詰めの説得ではなく情で押し切られていることが多い。ここは論理より共感が大事な感情型に近い動きだと思う。結衣の誕生日会の企画者は雪乃だが、会場予約を結衣がした=雪乃は苦手分野に手を出さない5気質が読み取れる。また、5は食事にこだわりがなく軽く済ませやすい。八幡が明らかにそうだし、雪乃が好む紅茶も5の国イギリスの文化である。ここも3の失敗忌避とイメージ重視でも説明はつく。6巻雪乃のファッションショー出演拒否で仕事しているのは得意分野専攻の5か3w4の反応で、「私は、姉さんが今までやってきたことなら大抵のことはできるのよ」という宣言も、5か3のどちらかがメインタイプでもう片方がそのセンターのタイプなのを想起させる発言である。3w4は後天的に手に入る能力の獲得に全力なタイプで人間関係を切り捨てやすいが、社交的なかかわりによって活力を消耗するわけではない気がする。しかし、雪乃は人混みが苦手という事実がある。ここは5っぽい。優秀な姉に全敗北した3が、姉と私は違うと5の真似をしているようにも見える。実際、雪乃は八幡という雪ノ下家に入り婿させるための後継者をつかまえたことで、姉とは違う独自性を獲得できたわけで。ただ、3は自分より優秀な人と自分を比較するのを嫌がりますが、雪乃の反応は微妙にズレている気が。あと、雪乃の将来の夢の「父の地盤を継いで立候補」は、なぜ「立候補」なのだろうか。落選してもいいのか。議員になってやりたいことが書いていないので、自分の正しさを社会に通用するように変えていきたいタイプ1の夢ではないのは分かります。──────────このように雪乃は序盤は3と思える言動だったが、途中から5的な要素が続出しているキャラである。動きの細かい部分や、誤魔化しにくい無意識の選択が5ライクで、話し方もポソポソと話していて5っぽく見える。俺ガイルは序盤とそれ以降でキャラの性格が違うので序盤の性格をキャラの性格だと認定して良いのかも気になるところ。1巻の三浦とかその後と別人ですし。3的な人物が途中で5的に変化することは現実ではないわけで、判定は難しい。
タイプ3とタイプ7の判別エニアグラムタイプ7のごちうさココアが自分がやりたいことをなかなか決められずに「街の国際バリスタ弁護士」になると言っていたように、いろはも「生徒会長」兼「サッカー部のマネージャー」兼「奉仕部になぜかいる人」で道が定まっていない。これは具体的な目標に向かって最短距離で進むタイプ3ではまずない行動。また、ソロプレイヤー気質のT3が、他の人と協力する必然性がないのに周りを誘いに来ることはあまりない。T7は楽しさの共有が善意の行動なので、ある。特に7w6は組織的な協力を求めやすい。T3の善行は社会的な成功法の教示や成功の手助けなわけで、序盤の雪乃のほうが3に近い。T3は組織としての成功よりも、個人としての評価や成功を重視します。例えば、ごとよめだと、五つ子全員が赤点回避することではなく、自分が五つ子の中で一番の成績を取ることを目指している子がT3です。53話で努力している姿を他人に隠すことや、59話で自分が勝ったはずなのに他人が褒められたことで悪感情を持つのもT3典型。なお、「五つ子すごい私すごい」という精神性なので、組織としての成功を重視するのがT6です。全員赤点回避を自分ごととして喜んでいる子がT6です。また、T6は自分の不安を払拭するための評価を求めるのがT3との相違点です。──────────タイプ3の根源的恐れは”無価値であること”なので、ろまさかの椎名観月は「他人に気に入られるためにはどう思ったほうがいいのか」から考え、演じています。ファンにとって完璧な存在を演じたり、気に入った相手に尽くしてみたりしますが、指し手は他人に容赦がなく、他人を利用しても何とも思わないところがあります。T3は目的を遂げられればそれでいいのです。また、自分にも容赦がないところもあって、自分の善性を否定してみたり、実績にすがろうとしているところもあります。この辺、いろはの特徴から外れていて、めぐりに生徒会をよろしくと言われた時も、具体的な実績のアピールがない。過去に目を向ける感情型の行動から外れている。さて、タイプ7の根源的恐れは”必要なものを奪われてしまって、痛みに囚われること”なので、「現実世界の痛みに対する埋め合わせ」として何かを欲しがるのがT7です。つまり、周りに排斥されると違う場所で仲間を作ろうとしたり、意中の人に振られると他の異性をデートに誘ったりします。いろはがクラスメイトに嫌がらせをされ別の居場所を探したり、葉山に振られて八幡に接近するのはT7の典型行動なわけです。──────────あと、いろは7w8説も違和感があって、T3が他人を使うのはハイリスクだからとソロプレイに走るのと同じように、7w8も自分が楽しむのに邪魔だから他人と行動したがらない面があります。例えば、一番乗りの興奮を味わいたい時に他人と一緒に行動するのかという話で、7w8は長く一緒に過ごした足手まといより、単独行動やある程度の実力者と行動したがる面があります。10.5巻でいろはが決算で他の役員が忙しい時に奉仕部と広報紙を作ろうとしますが、その後も役員と仕事をしていますし、サッカー部にもちゃんと顔を出していて、7w8っぽさがあまりない。対して、調子に乗った発言をして、雪乃が怒ったら八幡の影に隠れるというのはT6的な要素。というか、7w8ではあり得ない行動。安心・安全重視のT6は、自分が下の時は周りと協力しますが、自分が上に立てば既に安心・安全なので横柄になります。いろはは普段下手に出ていて、だんだん調子に乗ってきますし、組織的活動の結果成功するということが続いているのをみても7w6でしょう。──────────ごちうさココアを何度も例に出しているので、タイプ7のステレオタイプがココアだと思われそうなので、念のため。ごちうさココアはソーシャルに寄っているので、自分一人で楽しむことを避ける型のタイプ7。カウンタータイプの7なので、多数派の7とは異なります。ココアは、囚われを見ずに印象だけで判別するとタイプ2に見えかねない型です。2w3だと思っている人がいても驚きはないですね。不安症のはずのタイプ6でも、恐怖対抗型が自分は強者だと信じて行動するように、カウンタータイプはステレオタイプと印象が変わります。
エニアグラムタイプ3w2の生徒会長というと、恋愛ラボの真木夏緒がいます。マキは、他人の評価を非常に気にしていて、自称有能で実際有能。他の生徒会メンバーがいなくなるレベルのソロプレイヤー。藤姫さまと呼ばれ慕われる外面に、常識外れの恋愛研究がバレてもアリと思わせる魅力の持ち主で、いろはとはかなり毛色が違います。
エニアグラムの判定で見るべきところとして、「追撃や、周りと足並みを乱す行動に性格が出やすい」というのがある。そして、9巻で見せた雪ノ下雪乃の追撃は「私たちの時間を奪わないでもらえるかしら」というタイプ5の囚われである「ためこみ 」によった言語選択。タイプ5は時間を自分のために費やしたいので、自分の時間を他人の都合で奪われるのを嫌う。6や3ならいざ知らず、1は考えにくい。──────────タイプ6に、黒髪ロングで孤独な優等生で動物好きと、雪乃と外形スペックが似ている『恋愛CHU!』の須藤澪(6w5)というキャラがいる。澪は内に入らないと冷たいですが、友達だとか好きだとか言われると態度が豹変しますし、反応的で不安症で優柔不断でまさに6。今まで検事の両親や教師の言いなりだったのが、高校転校に続きアメリカ留学を強制されたことで、自分の居場所を脅かすものとして突然敵視するのも6。(※6に対して嫌なことを強制する場合、一回目は受け入れるが二回目は許さない)そのまま「親が強制する生き方には自分らしさがない」と反抗してアフリカに移住して密猟者を取り締まる仕事に就いて勘当されるのも6。規則が云々言っていたのに、安心・安全の邪魔なら規則なんて守らなくなるのも6。また、6は5(退行7)に比べて、自分の個人的な趣味に時間や金銭を費やす欲求は少ない。対して、5は好きなことに入り込んでいくタイプ。澪の部屋は参考書と文学全集しかないが、雪乃の部屋は猫とパンさん関係に相当の時間と金銭を費やしている痕跡がある。澪は動物大好き娘だが動物園に行った回数は1回だったのに対して、雪乃はペット博に出没し、ディズニーは年間パスポート持ち。そして、澪の初期の冷たさが、タイプ6(退行3)による見下しの「あなたと必要以上に仲よくする気はない」なのに対して、雪乃は1巻で八幡に対して独自理論を説いていたが、八幡の行動に影響を与えておらず、意味のないおしゃべりに見える。また、「私」の説明のはずが、「雪ノ下雪乃」という他人のトリセツのような物言いをしていて、これはタイプ5(退行7)的。1(退行4)は、口を閉ざして他人を試したり不機嫌になったりで、パズル事件やウサギ憑依のごちうさチノみたいな感じで色彩が違う。そもそも、仕事を与えて任せて放置するというのはタイプ5への処方箋ですし、奉仕部の「持つ者が持たざる者に与える」はそのまま人間社会のことで、奉仕部=雪乃が社会に出る前の予行練習に見える。あと、雪乃の発言は解説を語りたいというのが透けて見えて5ライクですし、雪乃はブラックジョークが好きで10巻でも罵倒語彙ディクショナリーと表現されていて、14.5巻では結衣の「やっはろー」を『奇声』で『鳴き声』とやゆして周りのひんしゅくを買っている。対して、澪は主人公に対する「馬鹿ねっ」という罵倒が口癖化していますが、実態はONEの里村茜の「嫌です」、Kanonの美坂栞の「そんなこと言う人、嫌いです」 のような枕詞で、使い始めた場面も冷たくあしらっていたはずの相手が怪我しそうになり、とっさに心配を向けてクールさが崩壊したことを指摘された時の照れ隠し。真面目で神経質で当たりが強く頭が硬いけれども、他人の感情に働きかける能力もあるし、澪はやっぱり6。澪と比較すると雪乃は6力が弱く、6が主タイプではない。──────────タイプ1は正々堂々。ごとよめの中野五月は3巻16話で、「私は最初にあなたを頼りました。それを拒否したのはあなたでしょう。嫌々相手にされるなんて御免です」などと自分の立場を説明。発言と行動は極力一致させようとしている。タイプ5は秘密主義。自分の立場を説明をすることに消極的で、分かる人にだけ分かる言い方を好む。5は乱世思考なので、他人に自分の弱みを見せることができない。雪ノ下雪乃の苦手なものに対する説明は、『犬が苦手』=「猫のほうが好ましいわ」(2巻)『コースター系が苦手』=「苦手、というわけでもないけれど」(9巻)など、曖昧な物言いを好んでいて、自分を周りに知られないことで自分を守ろうとしているように感じる。そして、雪乃は8巻で取り返しがつかなくなってから、生徒会長になる願望があったことを匂わせている。今この瞬間に関心がある1としては匂わせるべき合理的理由がなく、雪乃は判断力に欠けているように見える。また、当事者のはずなのに傍観者的ですらある。1は「〜べき」思考なので、意志を示すと決めた時は、なりたいものになりたいと意思表示をする。1は本能型なので、良くも悪くも単純。判断を下す力も強めである。2巻で、雪乃が猫に話しかけているところを見られたときに、ごまかすために「それより、あなたには待機命令を出したはずだけど、そんな簡単なこと一つできないのね」と相手の能力に焦点を当てた罵倒を続けているが、これも1的ではない。5は能力主義で、人物評価も相手は有能か否か、信頼できるか否かになりやすいので、5の発言としては通常どおり。雪乃はおおむねタイプ5のパターンで動いているし、雪乃と八幡の関係が終わるかもという懸念も、5同士が自分の目的を優先して距離が開いて人間関係が消滅というよくあるパターンに見える。
雪乃3があり得るかというと、あり得る。なぜなら、雪ノ下家は陽乃にも雪乃にも一時期留学させたほどに子供に知的さを求めているので、他人の評価=知性と刷り込まれた場合のタイプ3は5的なものを求めるようになる。この場合、雪乃は奉仕部は他人から評価されていて価値があると思おうとしていたことになり、欲しいものを欲しいと素直に言わないのは3の屈辱回避の失敗恐怖症ということになる。3は効率重視で最短距離を行くため、結果が出ないと方法を切り替えやすい。1は結果より過程にこだわりやすく、5は効率度外視な部分がある。行動ではなく無駄な議論に時間を使うなというのも3なら当然。3はクールで礼儀正しい所作を心がけやすいですし、悩み事や弱みを隠すのもイメージ重視の3なら通常営業。また、雪乃3の場合、退行9は燃え尽き症候群の自意識過剰となり、生徒会選挙後の雪乃の虚脱状態を説明しやすくなる。3は自己主張型ですが、3w4 tri359のように、内気で秘密主義で傍観者的な3もいる。tri359は3の賞賛願望を表に出したがらないし、人の輪に入るのが苦手なので社交性雪乃レベルもあり得る。3は統合6なので6的な態度が出ても不思議はなく、w4は自分らしさを求めているし、自分を理解してくれる相手を振り回したい欲もある。ということで、雪乃3w4はあり得ると思う。
一色いろは7論(1/3)エニアグラムのタイプを読み取る際には、タイプの表面的な特徴ではなく、動機や囚われを見る必要があります。 12巻のプロム実行に関するいろはと雪乃のやりとり雪乃「なぜ、そうまでしてプロムをやりたいの? 今回必ずやらなければならない理由がない。来年以降でも」いろは「それはだめです。来年やるって言い出しても、たぶん無理なんです。今やるしかないんです。今始めれば間に合うかもしれないから」いろはの発言には「今を逃すと次のチャンスはもうやってこないかもしれない」という7の囚われが現出しています。7というのは、いろはのように、これができたらワクワクできそうだと計画している時が元気で、未来志向。あまり過去は振り返らないタイプです。例えば、ごちうさのココア、このすばのアクア、efの宮村みやこや、れでぃxばと!の彩京朋美が7ですね。7特有の自由に動き回る感覚や、感情がころころ切り替わるさまが読み取れます。11巻の八幡によるいろは論評「そのうち、チョッパヤで(超早く)やらないとケツカッチン(後の予定がつまっていてできない)じゃないですかー? とか言い出すんじゃないの?」のとおり、いろはは企画屋。そして、3というのは羨ましがれたり、もてはやされて初めて体験や地位や名誉に価値が出るタイプで、7は自分が良ければそれでいいタイプ。12巻プロム実行について雪乃「それは、何のために、誰のためにやるの?」いろは「もちろん、わたしのためです!」この発言は3に見えません。3は自分の利益のためでも、おためごかしな発言をしがちです。
一色いろは7論(2/3) 3w2で生徒会長というと、「ろまさか」の椎名観月がいますが、観月はアイドル生徒会長で、人気=自分の価値ですし、アイドルチックな言動は計算されたもの。外面の良さは演技ですので、あまり好きでない相手にも優しく声をかけるなど、対応は完璧。 俺ガイルにもいますね、そういう人。前生徒会長・城廻めぐりです。めぐり「お前ら、文化してるかー!」観月「にゃぱー」とか素でやる人はいません。デコレーションされています。演技を気取らせず、バレてもこの人ならいいかと思わせる対人スペシャリスト。人に好印象を与え、人気者として上を目指す。それが3w2です。3w2は洗練+礼儀正しい+芝居。さらに、7は素の自分を見せることもいとわないが、3も2もありのままの自分を否定して理想的な自分を作り出す性分で、特に3は自分のイメージを壊す姿は見せません(自己検閲)。コア、ウイングがともにハートセンター(2、3、4)だと、自分のイメージを定めて演出するタイプになります。14巻のめぐりといろはのやりとりにもにじみ出ています。「めぐり先輩は〜その視線を一色へとやった。腰を折った綺麗な一礼に、一色は戸惑ったようだった。呆けて、二、三度目を瞬かせる」全く隙がないめぐり、素顔がかいま見えがちないろは。
一色いろは7論(3/3)手足のように使える親衛隊がいるめぐりに対して、いろはみたいに、身近にいる書記ちゃんに「怖い……」(14巻)と言われるようでは、多くの人から注目を浴びるのは難しい。いろはの自己評価も「わたし、こう見えて友達いない」(13巻)、「わたし、女子の友達少ない」(14巻)で相手に気に入られるためにはどう振る舞えばいいかに注力し、次々と人々を籠絡していく3w2のものとは思えない。対して、タイプ7というのは、何か行いたいことがある時に相手と接触を持つタイプです。何度も企画を持って奉仕部を訪れる作中のいろはの描写や、材木座たちと接触した際の「落ち着けわたし。普段、あんなに面倒くさい先輩の相手をしてるんだから、その他の相手でもそこそこにできるはず。がんばれわたし、すごいぞわたし」(14巻)という心中など、いろはは7イズムが強い。めぐりとは別種。また、2や7がコアやウイングだと、他者の気を引くために芝居がかった言動をするところがありますが、洗練されていて礼儀正しい3と、ドライでサバサバしている7。表現は大げさだが感情の出力は安定している2、絶えず変化しながら幅広い感情を表現する7。いろはは後者のほうが近いでしょう。以上、めぐり3w2、いろは7となります。
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雪ノ下雪乃タイプ1/3/5判別。
1. 7.5巻SS3で雪乃は勉強について「効率をあまり意識したことがない」と言い切っている。
あらゆることに効率重視のT3は考えにくいし、T1も割と効率を意識するので可能性が低く感じる。
T5は好きなことには効率度外視、他のことではコスパ重視だが、T5の八幡の勉強方法も雪乃と変わらないのでT5はあり得る。
2. 7巻BTで、雪乃は姉に「パンさんクッションを抱えながら、ネットで猫動画漁って、超真剣な顔で見てる」と私生活を暴露されたが開き直り、素の自分を認めている。
T3らしくない。T3はイメージ重視で、囚われは欺きなので。
3. エニアグラムタイプ1は、「自分の利益を守る行為を見下し、社会の不公平を是正したがる」傾向がある。
また、普段から原理原則で生きているからか、間違っていることが理屈ではなく直感的に分かり、
正義の判断や執行を他人に委ねず自ら行おうとすることがあり、例えば『ごとよめ』中野五月のドメ肉ビンタはそれ。
また、無堂騒動の五月のように、内心を吐露した際に正しくなれていない”罪悪感”がにじみ出てくるのがタイプ1だが、雪乃の心情から正しくなれない”罪悪感”は読み取れない。
雪乃の発言ににじみ出ているのは、自分に価値がない”罪悪感”(T3の罪悪感)か、自分は無能で役立たずであるという”罪悪感”(T5の罪悪感)に見える。
また、雪乃のように政治信条は二の次で、能力を磨き、世襲政治家という肩書を自己承認の道具として欲しがるのはT3、T5、T8の行動原理である。
雪乃は自分に価値がないこと、あるいは自分が無能であること、役立たずであることを恐れていて、
他者攻撃が「あなたでは無理よ」(4巻)で、挑発も「私のパートナーは、その程度のこともできない?」(14巻)と能力主義なのは明らか。
あと、雪乃は過去や現在よりも、未来に思考を向けている気がする。
T3はどんな自分を演出すれば場にふさわしいかに意識が向かいがちで、過去を盛りがち。
T8は自分の支配領域について意識が向かいがち、外を威嚇し周りの出方をみがちで、通常時の雪乃とは違う。
また、雪乃の望みは、親が持っている世襲政治家という無条件に特権が得られる立場を姉ではなく自分が得ることなので、The 公務員なトライタイプ163の考え方ではない。
道徳的に正しいことをすべきと考え、社会に対して責任を負い、達成し、対価を得る
「私の話を真剣に聞かない人は社会の管轄外だ」的なエリートが1w9 tri163で、雪乃とは違う人物像である。
エニアグラムタイプ5は誰にも邪魔されない自分独自のポジションをつかむために能力を鍛える傾向がある。
距離感が近いことや過干渉は苦手だが、完全に見捨てられるのは嫌なので、「構うと逃げるが放っておくと寄ってくる」猫が好きな人が多い。
タイプ5は孤立が好きなのではなく、集団に身を置いていても1人で考えたいので、周辺にいて傍観している感じで、距離感が大事。
4. 『正しさを具現化しようとする人』タイプ1は、正しくあることが自身にとっての存在意義なので、「相手が正しくあるのを助けるため」に発言する。
『考える人』タイプ5は、考えることが自身にとっての存在意義なので、「相手が物事を考えるのを助けるため」に発言する。
7.5巻SS4で八幡が「雪ノ下が無駄に講釈たれてくれたおかげで、猫のことについてはだいたいわかった」と言っているように、
雪乃の発言は相手が物事を考えるのを助けるためになされることが多い。
なお、雪乃は運動に関する能力もありますが、タイプ5の能力爆買いは知性に関するもの以外も含んでいます。
現に八幡は柔道やマラソンでも自分は役に立つ気でいるし、『ヨスガノソラ』の穹も勉強してきた自分は運動含め何でもできると自信満々、『カノギ』の白銀鳥羽莉も柔道など強い。
T5ならではの特徴というと「出し惜しみ」で、穹が北欧にいるのにエストニア語を話せることを隠しているなどの無駄な出し惜しみがT5ですね。
特に、5w4が溜め込むだけで発信したがらない傾向。
T5の特徴は他に、「感情に左右されず、自他を客観的に見れる」、「リーダーになることに乗り気ではない」、
「目的のない会話が苦手」、「親しくない人の目からは、クールで薄情な人に見える」あたりが典型。
加えて、5w6は知識自慢の傾向がある。
そして、健全な段階に進んだT5というと、当事者意識が生まれ、傍観者を止め、自らの能力を用いて、自信を持って世界と関わっていくようになる。
健全なT1は楽観的になり、周りの意見を受け入れ、物事を楽しむようになる。
健全なT3は承認欲求が下がり、虚栄を捨て、他者と喜びや感動を共有しようとする。
14巻終盤の雪乃は健全なT5に近い。
健全なT1は3巻くらいからの『ごちうさ』チノ。『お隣の天使様〜』の椎名真昼もこれで、2w1→1w2に差し替えた理由の一つでもある。
健全なT3は城廻前会長や、『ろまさか』椎名観月。
雪乃はやはり5w6に思える。
エニアグラム7は、刺激的な体験をすることの優先順位が高く、一番乗りの興奮を求めがちだが、
欲しいものが手に入るとすぐに興味を失ってしまうし、
地位を維持するための作業が煩わしいので、
周りと楽しむことに関心があり組織志向の7w6は義務感からそれなりに勤め上げようとするが、
自由人で単独志向の7w8だと権力は手に入れた後に投げ出したくなるようなものである。
どちらにせよ、次にやりたいことが見つからない環境は好まない。
7w6はT6の影響で、不安から逃れるために刺激を追い求め、他人から好かれたい欲望があるが、
7w8はT8の影響で「強い相手と戦って楽しむ」ので、好敵手がいなくなると違う場所に移りがち。
7w6は集団主義なので、複数の集まりに顔を出し、居心地の良い幾つかの集団に一定期間とどまる。
自分たちが他者に乱暴に扱われたくないので抗戦するのが7w6で、自分が欲しいものを手にするために他者を蹴散らすのが7w8。
集団が自分に合わず楽しめなくなるとフェードアウトするのが7w6で、自分が飽きて楽しめなくなるといなくなるのが7w8。
意見が通らないと駄々をこねるのが7w6で、排他・攻撃的になるのが7w8。
7w6は誰かに真正面から立ち向かうタイプではないが、7w8は障害を蹴散らすタイプ。
『HUNTER×HUNTER』のパリストン=ヒルや、『れでぃ×ばと!』 の彩京朋美が7w8の典型。
彼ら彼女らは、相手に論争を吹っ掛け、自分に敵対する者との駆け引きや、競争の過程を楽しんでいる。
また、7w8は、他者から支配されることや自由を奪われることを嫌い、個人行動を好む。
いろはは来期も生徒会長をする気であるし、敵対者との駆け引きを楽しんでいる様子もない。
集団行動を好み、優先しているのは自分の価値観で、合理性・客観性が次点。
14.5巻4の「『ちっうっせーなそんなの知らねーよ』って思いながらイイネ押すしかないですもんね〜」
を見ても、いろはは多数派に加担して「いいね!」を押す6的な価値観によっている。
人間関係への関心が高く、好かれたい欲望があり、他に場の空気を直す人がいなければいろはが動いている。
これはいろはのウイングがT6だからである。
一色いろは 7w6。
なお、健全なT7は一つの事に集中する楽しみを覚える。『ごちうさ』ココアが10巻で街の国際バリスタ弁護士ではなく、パン作りを極めると言い出したのがこれに当たる。
創作物は現実と違って、家族や恋人や友人への純粋な愛情や心の中が読者から見ることができるので、善意の行動を捕捉することができます。
各エニアグラム善意の反応
1 相手の正しくないところを教える(小声マン)
2 あなたは愛されているのだと教える(おせっかい、あなたは大丈夫連呼)
3 自分の成功を相手に分け与える(人気者の自分が相手の業績を宣伝、意識高い系読み物執筆)
4 独自性の獲得法や正直な欲望の発散の仕方を教える(ヲタ作品やBLの布教)
5 相手に自分の知識を正確に教える(細部に拘り冗長な話を延々と)
6 期待への応え方を教える(キミ、空気読めてないよ? 連れション行こう、打ち上げ行こう)、信頼できる人を教える(あの人についていけば大丈夫)etc
7 楽しみ方を教える(みんなで楽しんじゃおう!)
8 強くなる方法を教える(弱者をスパルタで鍛える)
9 皆が心の平和の維持ができるよう動く(相手に共感したり、危ないことをしている人を止めたり)
例えば、3 ごとよめの一花が三玖の店を宣伝しようかと持ちかける。成功者の慈悲的な行動。
9 ごとよめの三玖がななさよで五つ子のために奔走したり、このすばのウィズがニャル子退治に赴いたり。そして、9なので自分の業績を喧伝しない。
これを踏まえて俺ガイル1巻を見ると、「優れた人間は憐れなものを救う義務がある」は3的文法に思える。
この考えに「持っている自分が付き合う相手を選べる」という3特有の考えを足すと、
金持ちが特定の団体に寄付を弾む3的な文化が成り立つわけですし。
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3と5の判別
4の独自性の見つけ方のウイングごとの差異。
w3だと評価されるために後付けの個性を手に入れようとする。
w5だと自他を観察して差異を見い出し、その差異を強調して個性とする。
ということは自分は何も持っていないという強迫観念は3が強く、
5の有能志向は観察の結果、外界が危険と認識したから武装しようという派生。
よって、3は過去の実績を強調し、5は未来のため自分の発見を隠して出し惜しみする。
そのため、3は表に出すかはともかく内心は野心家で、5は的にされたくないので独立して浮世離れした人となる。
──────────
まず、1巻序盤。八幡の孤独体質の更生に対する雪乃の解決策「私のような女の子と会話できたら、たいていの人間とは会話できるはず」は
タイプ3の「私は持っている人間であって、誰と付き合うかは私が選別できる」という自尊心そのもの。
平塚先生に提案した「先生が殴るなり蹴るなりして躾ければいい」や、八幡に告げた「あなたが学校をやめる」という後のことを考慮に入れない短絡的な提案も3ライクである。
そして、相手に横柄に接し、軽くあしらったり、無関心を装うのは、相手を無価値なものとし、翻って自分には価値があるとする3的態度でもある。
「成績だの顔だの表層的な部分に自信を持っている」という”八幡への悪口”=”自己紹介”に見られる自己愛と自尊心の強さもあり、雪乃の見た目の雰囲気も1・3系。
※他人に対する悪口は、大抵自分が気にしている自分の欠点か、自分が周りから言われている悪口であるため、他人への悪口は自己紹介のようなものである。
そして、八幡「どうして今の自分や過去の自分を肯定してやれないんだよ」は、ありのままの自分に価値をおかない3にとっては痛いセリフでしょうし、
3巻の雪ノ下姉初遭遇時に、八幡が”雪乃より格上の陽乃”より雪乃を高く評価し、陽乃の外面の演技を見抜いているので、
八幡に好意を持つ下地も、八幡を真似ようとする動機もある。
なお、5だと同族嫌悪で説明可能。
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3巻で語られる雪乃のパンさん趣味について。
3は社会的に高く評価されるもの、今の時代だと語学や投資などを選択しやすく、猫やパンさんは本来3らしくない趣味。
3が目的を持って読書をするため繊細な感覚には興味を持たないのに対して、5は深みを感じる世界を好むので、作品の素晴らしさに感動して鑑賞を趣味にするのはよくある話。
鑑賞はスキルアップにつながらないから3的には無駄ですが、5は好きなことには効率度外視で、収集癖もある。
しかし、雪乃がパンさんを好きになったキッカケが、原作の原書が「自分への誕生日プレゼント」で
内容が「親から子供への愛情が感じられる話」だったからなので、
これを「自分が評価される」という3的な動機が入っていると捉えることができる。
ただし、雪乃のパンさんの原作の原書に関する語りは5っぽい。5が知識を他人に与えるのは好意の発露なので。
1は生真面目であまり自己主張しないので、パンさんについては1説も微妙に思える。かなり5っぽい。
そもそもクマのプーさん自体タイプ5の国イギリスの文学なので想定読者が恐らく5。
また、ゆきのんパパによる雪乃評価が「ナイーブで繊細」「触れればそのまま消え行ってしまいそうな儚さ」(アンソロ1)で、
親の欲目を差し引いても3っぽくはない。3は子供時代、自己主張が強い。しかし、何もかもが上手くいかない3ならあり得るのかも。
まあ、文化祭打ち上げで明言した雪乃の表向きの趣味である「乗馬」は3ぽいです。陽乃が暴露したピアノもイメージ重視の3的。
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3は、数字は見せ方次第でなんとでもなる的な考え方をしていて、宣伝は過剰だが仕事の中身は微妙なことが多いが、
雪乃はむしろ実直で裏方的な仕事をしていてあまり3らしくない。
5は頭の中で作った素晴らしい解法を本当に正しいか現実で実験してみたいので、裏方もありな気質ではあります。
ただし、5は一緒に考えることは好むが実務は嫌がりそうな気もする。
3w4が姉とは違う独自性を出したいのと、八幡のやり方を真似ているのがあるのかもしれない。
雪乃の運営法自体は効率的で3的。
3は運営できれば何でもいい。運営側が利用者にとって何が良いかを考えて動く必要はなく、
“1的な正しさ”や細部や過程に拘りがちで結果軽視の1とは立場を異にする。
アンソロ4で書かれているように、今後も合同プロムができるような資料を取りまとめているのも5っぽいと思う。
5は、自分の仕事を他人に任せられるためのマニュアルを作るのは好きだと思うので。
3の立場だと、いろはへの個人的な好意の表れに見える。
結衣に打ち上げやクリスマスカラオケに誘う時や、いろはのプラム前に説明を聴取するというのは、
理屈が妥当だと頭で判断した場合は、行動を改めることができる5的言動と言える。
3w4だと感情が納得できるか。雪乃は理詰めの説得ではなく情で押し切られていることが多い。
ここは論理より共感が大事な感情型に近い動きだと思う。
結衣の誕生日会の企画者は雪乃だが、会場予約を結衣がした=雪乃は苦手分野に手を出さない5気質が読み取れる。
また、5は食事にこだわりがなく軽く済ませやすい。八幡が明らかにそうだし、雪乃が好む紅茶も5の国イギリスの文化である。
ここも3の失敗忌避とイメージ重視でも説明はつく。
6巻雪乃のファッションショー出演拒否で仕事しているのは得意分野専攻の5か3w4の反応で、
「私は、姉さんが今までやってきたことなら大抵のことはできるのよ」という宣言も、
5か3のどちらかがメインタイプでもう片方がそのセンターのタイプなのを想起させる発言である。
3w4は後天的に手に入る能力の獲得に全力なタイプで人間関係を切り捨てやすいが、
社交的なかかわりによって活力を消耗するわけではない気がする。しかし、雪乃は人混みが苦手という事実がある。ここは5っぽい。
優秀な姉に全敗北した3が、姉と私は違うと5の真似をしているようにも見える。
実際、雪乃は八幡という雪ノ下家に入り婿させるための後継者をつかまえたことで、姉とは違う独自性を獲得できたわけで。
ただ、3は自分より優秀な人と自分を比較するのを嫌がりますが、雪乃の反応は微妙にズレている気が。
あと、雪乃の将来の夢の「父の地盤を継いで立候補」は、なぜ「立候補」なのだろうか。落選してもいいのか。
議員になってやりたいことが書いていないので、自分の正しさを社会に通用するように変えていきたいタイプ1の夢ではないのは分かります。
──────────
このように雪乃は序盤は3と思える言動だったが、途中から5的な要素が続出しているキャラである。
動きの細かい部分や、誤魔化しにくい無意識の選択が5ライクで、話し方もポソポソと話していて5っぽく見える。
俺ガイルは序盤とそれ以降でキャラの性格が違うので
序盤の性格をキャラの性格だと認定して良いのかも気になるところ。1巻の三浦とかその後と別人ですし。
3的な人物が途中で5的に変化することは現実ではないわけで、判定は難しい。
タイプ3とタイプ7の判別
エニアグラムタイプ7のごちうさココアが自分がやりたいことをなかなか決められずに「街の国際バリスタ弁護士」になると言っていたように、
いろはも「生徒会長」兼「サッカー部のマネージャー」兼「奉仕部になぜかいる人」で道が定まっていない。
これは具体的な目標に向かって最短距離で進むタイプ3ではまずない行動。
また、ソロプレイヤー気質のT3が、他の人と協力する必然性がないのに周りを誘いに来ることはあまりない。
T7は楽しさの共有が善意の行動なので、ある。特に7w6は組織的な協力を求めやすい。
T3の善行は社会的な成功法の教示や成功の手助けなわけで、序盤の雪乃のほうが3に近い。
T3は組織としての成功よりも、個人としての評価や成功を重視します。
例えば、ごとよめだと、五つ子全員が赤点回避することではなく、自分が五つ子の中で一番の成績を取ることを目指している子がT3です。
53話で努力している姿を他人に隠すことや、59話で自分が勝ったはずなのに他人が褒められたことで悪感情を持つのもT3典型。
なお、「五つ子すごい私すごい」という精神性なので、組織としての成功を重視するのがT6です。
全員赤点回避を自分ごととして喜んでいる子がT6です。
また、T6は自分の不安を払拭するための評価を求めるのがT3との相違点です。
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タイプ3の根源的恐れは”無価値であること”なので、ろまさかの椎名観月は「他人に気に入られるためにはどう思ったほうがいいのか」から考え、演じています。
ファンにとって完璧な存在を演じたり、気に入った相手に尽くしてみたりしますが、指し手は他人に容赦がなく、他人を利用しても何とも思わないところがあります。T3は目的を遂げられればそれでいいのです。
また、自分にも容赦がないところもあって、自分の善性を否定してみたり、実績にすがろうとしているところもあります。
この辺、いろはの特徴から外れていて、めぐりに生徒会をよろしくと言われた時も、具体的な実績のアピールがない。過去に目を向ける感情型の行動から外れている。
さて、タイプ7の根源的恐れは”必要なものを奪われてしまって、痛みに囚われること”なので、
「現実世界の痛みに対する埋め合わせ」として何かを欲しがるのがT7です。
つまり、周りに排斥されると違う場所で仲間を作ろうとしたり、意中の人に振られると他の異性をデートに誘ったりします。
いろはがクラスメイトに嫌がらせをされ別の居場所を探したり、葉山に振られて八幡に接近するのはT7の典型行動なわけです。
──────────
あと、いろは7w8説も違和感があって、T3が他人を使うのはハイリスクだからとソロプレイに走るのと同じように、
7w8も自分が楽しむのに邪魔だから他人と行動したがらない面があります。
例えば、一番乗りの興奮を味わいたい時に他人と一緒に行動するのかという話で、
7w8は長く一緒に過ごした足手まといより、単独行動やある程度の実力者と行動したがる面があります。
10.5巻でいろはが決算で他の役員が忙しい時に奉仕部と広報紙を作ろうとしますが、その後も役員と仕事をしていますし、サッカー部にもちゃんと顔を出していて、7w8っぽさがあまりない。
対して、調子に乗った発言をして、雪乃が怒ったら八幡の影に隠れるというのはT6的な要素。というか、7w8ではあり得ない行動。
安心・安全重視のT6は、自分が下の時は周りと協力しますが、自分が上に立てば既に安心・安全なので横柄になります。
いろはは普段下手に出ていて、だんだん調子に乗ってきますし、組織的活動の結果成功するということが続いているのをみても7w6でしょう。
──────────
ごちうさココアを何度も例に出しているので、タイプ7のステレオタイプがココアだと思われそうなので、念のため。
ごちうさココアはソーシャルに寄っているので、自分一人で楽しむことを避ける型のタイプ7。カウンタータイプの7なので、多数派の7とは異なります。
ココアは、囚われを見ずに印象だけで判別するとタイプ2に見えかねない型です。2w3だと思っている人がいても驚きはないですね。
不安症のはずのタイプ6でも、恐怖対抗型が自分は強者だと信じて行動するように、カウンタータイプはステレオタイプと印象が変わります。
エニアグラムタイプ3w2の生徒会長というと、
恋愛ラボの真木夏緒がいます。
マキは、他人の評価を非常に気にしていて、自称有能で実際有能。他の生徒会メンバーがいなくなるレベルのソロプレイヤー。
藤姫さまと呼ばれ慕われる外面に、常識外れの恋愛研究がバレてもアリと思わせる魅力の持ち主で、いろはとはかなり毛色が違います。
エニアグラムの判定で見るべきところとして、「追撃や、周りと足並みを乱す行動に性格が出やすい」というのがある。
そして、9巻で見せた雪ノ下雪乃の追撃は
「私たちの時間を奪わないでもらえるかしら」という
タイプ5の囚われである「ためこみ 」によった言語選択。
タイプ5は時間を自分のために費やしたいので、自分の時間を他人の都合で奪われるのを嫌う。
6や3ならいざ知らず、1は考えにくい。
──────────
タイプ6に、黒髪ロングで孤独な優等生で動物好きと、雪乃と外形スペックが似ている『恋愛CHU!』の須藤澪(6w5)というキャラがいる。
澪は内に入らないと冷たいですが、友達だとか好きだとか言われると態度が豹変しますし、反応的で不安症で優柔不断でまさに6。
今まで検事の両親や教師の言いなりだったのが、高校転校に続きアメリカ留学を強制されたことで、自分の居場所を脅かすものとして突然敵視するのも6。
(※6に対して嫌なことを強制する場合、一回目は受け入れるが二回目は許さない)
そのまま「親が強制する生き方には自分らしさがない」と反抗してアフリカに移住して密猟者を取り締まる仕事に就いて勘当されるのも6。
規則が云々言っていたのに、安心・安全の邪魔なら規則なんて守らなくなるのも6。
また、6は5(退行7)に比べて、自分の個人的な趣味に時間や金銭を費やす欲求は少ない。対して、5は好きなことに入り込んでいくタイプ。
澪の部屋は参考書と文学全集しかないが、雪乃の部屋は猫とパンさん関係に相当の時間と金銭を費やしている痕跡がある。
澪は動物大好き娘だが動物園に行った回数は1回だったのに対して、雪乃はペット博に出没し、ディズニーは年間パスポート持ち。
そして、澪の初期の冷たさが、タイプ6(退行3)による見下しの「あなたと必要以上に仲よくする気はない」なのに対して、
雪乃は1巻で八幡に対して独自理論を説いていたが、八幡の行動に影響を与えておらず、意味のないおしゃべりに見える。
また、「私」の説明のはずが、「雪ノ下雪乃」という
他人のトリセツのような物言いをしていて、これはタイプ5(退行7)的。
1(退行4)は、口を閉ざして他人を試したり不機嫌になったりで、パズル事件やウサギ憑依のごちうさチノみたいな感じで色彩が違う。
そもそも、仕事を与えて任せて放置するというのはタイプ5への処方箋ですし、
奉仕部の「持つ者が持たざる者に与える」はそのまま人間社会のことで、奉仕部=雪乃が社会に出る前の予行練習に見える。
あと、雪乃の発言は解説を語りたいというのが透けて見えて5ライクですし、
雪乃はブラックジョークが好きで10巻でも罵倒語彙ディクショナリーと表現されていて、
14.5巻では結衣の「やっはろー」を『奇声』で『鳴き声』とやゆして周りのひんしゅくを買っている。
対して、澪は主人公に対する「馬鹿ねっ」という罵倒が口癖化していますが、
実態はONEの里村茜の「嫌です」、Kanonの美坂栞の「そんなこと言う人、嫌いです」 のような枕詞で、
使い始めた場面も冷たくあしらっていたはずの相手が怪我しそうになり、とっさに心配を向けてクールさが崩壊したことを指摘された時の照れ隠し。
真面目で神経質で当たりが強く頭が硬いけれども、他人の感情に働きかける能力もあるし、澪はやっぱり6。
澪と比較すると雪乃は6力が弱く、6が主タイプではない。
──────────
タイプ1は正々堂々。
ごとよめの中野五月は3巻16話で、
「私は最初にあなたを頼りました。それを拒否したのはあなたでしょう。嫌々相手にされるなんて御免です」
などと自分の立場を説明。
発言と行動は極力一致させようとしている。
タイプ5は秘密主義。
自分の立場を説明をすることに消極的で、分かる人にだけ分かる言い方を好む。
5は乱世思考なので、他人に自分の弱みを見せることができない。
雪ノ下雪乃の苦手なものに対する説明は、
『犬が苦手』=「猫のほうが好ましいわ」(2巻)
『コースター系が苦手』=「苦手、というわけでもないけれど」(9巻)
など、曖昧な物言いを好んでいて、
自分を周りに知られないことで自分を守ろうとしているように感じる。
そして、雪乃は8巻で取り返しがつかなくなってから、生徒会長になる願望があったことを匂わせている。
今この瞬間に関心がある1としては匂わせるべき合理的理由がなく、雪乃は判断力に欠けているように見える。
また、当事者のはずなのに傍観者的ですらある。
1は「〜べき」思考なので、意志を示すと決めた時は、なりたいものになりたいと意思表示をする。
1は本能型なので、良くも悪くも単純。判断を下す力も強めである。
2巻で、雪乃が猫に話しかけているところを見られたときに、ごまかすために
「それより、あなたには待機命令を出したはずだけど、そんな簡単なこと一つできないのね」と
相手の能力に焦点を当てた罵倒を続けているが、これも1的ではない。
5は能力主義で、人物評価も相手は有能か否か、信頼できるか否かになりやすいので、5の発言としては通常どおり。
雪乃はおおむねタイプ5のパターンで動いているし、
雪乃と八幡の関係が終わるかもという懸念も、5同士が自分の目的を優先して距離が開いて人間関係が消滅というよくあるパターンに見える。
雪乃3があり得るかというと、あり得る。
なぜなら、雪ノ下家は陽乃にも雪乃にも一時期留学させたほどに子供に知的さを求めているので、
他人の評価=知性と刷り込まれた場合のタイプ3は5的なものを求めるようになる。
この場合、雪乃は奉仕部は他人から評価されていて価値があると思おうとしていたことになり、
欲しいものを欲しいと素直に言わないのは3の屈辱回避の失敗恐怖症ということになる。
3は効率重視で最短距離を行くため、結果が出ないと方法を切り替えやすい。
1は結果より過程にこだわりやすく、5は効率度外視な部分がある。
行動ではなく無駄な議論に時間を使うなというのも3なら当然。
3はクールで礼儀正しい所作を心がけやすいですし、悩み事や弱みを隠すのもイメージ重視の3なら通常営業。
また、雪乃3の場合、退行9は燃え尽き症候群の自意識過剰となり、生徒会選挙後の雪乃の虚脱状態を説明しやすくなる。
3は自己主張型ですが、3w4 tri359のように、内気で秘密主義で傍観者的な3もいる。
tri359は3の賞賛願望を表に出したがらないし、人の輪に入るのが苦手なので社交性雪乃レベルもあり得る。
3は統合6なので6的な態度が出ても不思議はなく、w4は自分らしさを求めているし、自分を理解してくれる相手を振り回したい欲もある。
ということで、雪乃3w4はあり得ると思う。
一色いろは7論(1/3)
エニアグラムのタイプを読み取る際には、タイプの表面的な特徴ではなく、
動機や囚われを見る必要があります。
12巻のプロム実行に関するいろはと雪乃のやりとり
雪乃「なぜ、そうまでしてプロムをやりたいの? 今回必ずやらなければならない理由がない。来年以降でも」
いろは「それはだめです。来年やるって言い出しても、たぶん無理なんです。今やるしかないんです。今始めれば間に合うかもしれないから」
いろはの発言には「今を逃すと次のチャンスはもうやってこないかもしれない」という7の囚われが現出しています。
7というのは、いろはのように、これができたらワクワクできそうだと計画している時が元気で、未来志向。あまり過去は振り返らないタイプです。
例えば、ごちうさのココア、このすばのアクア、efの宮村みやこや、れでぃxばと!の彩京朋美が7ですね。
7特有の自由に動き回る感覚や、感情がころころ切り替わるさまが読み取れます。
11巻の八幡によるいろは論評「そのうち、チョッパヤで(超早く)やらないとケツカッチン(後の予定がつまっていてできない)じゃないですかー? とか言い出すんじゃないの?」のとおり、いろはは企画屋。
そして、3というのは羨ましがれたり、もてはやされて初めて体験や地位や名誉に価値が出るタイプで、7は自分が良ければそれでいいタイプ。
12巻プロム実行について
雪乃「それは、何のために、誰のためにやるの?」
いろは「もちろん、わたしのためです!」
この発言は3に見えません。3は自分の利益のためでも、おためごかしな発言をしがちです。
一色いろは7論(2/3)
3w2で生徒会長というと、「ろまさか」の椎名観月がいますが、
観月はアイドル生徒会長で、人気=自分の価値ですし、アイドルチックな言動は計算されたもの。
外面の良さは演技ですので、あまり好きでない相手にも優しく声をかけるなど、対応は完璧。
俺ガイルにもいますね、そういう人。前生徒会長・城廻めぐりです。
めぐり「お前ら、文化してるかー!」
観月「にゃぱー」とか素でやる人はいません。デコレーションされています。
演技を気取らせず、バレてもこの人ならいいかと思わせる対人スペシャリスト。
人に好印象を与え、人気者として上を目指す。それが3w2です。
3w2は洗練+礼儀正しい+芝居。さらに、7は素の自分を見せることもいとわないが、3も2もありのままの自分を否定して理想的な自分を作り出す性分で、特に3は自分のイメージを壊す姿は見せません(自己検閲)。
コア、ウイングがともにハートセンター(2、3、4)だと、自分のイメージを定めて演出するタイプになります。
14巻のめぐりといろはのやりとりにもにじみ出ています。
「めぐり先輩は〜その視線を一色へとやった。腰を折った綺麗な一礼に、一色は戸惑ったようだった。呆けて、二、三度目を瞬かせる」
全く隙がないめぐり、素顔がかいま見えがちないろは。
一色いろは7論(3/3)
手足のように使える親衛隊がいるめぐりに対して、
いろはみたいに、身近にいる書記ちゃんに「怖い……」(14巻)と言われるようでは、多くの人から注目を浴びるのは難しい。
いろはの自己評価も「わたし、こう見えて友達いない」(13巻)、「わたし、女子の友達少ない」(14巻)で
相手に気に入られるためにはどう振る舞えばいいかに注力し、次々と人々を籠絡していく3w2のものとは思えない。
対して、タイプ7というのは、何か行いたいことがある時に相手と接触を持つタイプです。
何度も企画を持って奉仕部を訪れる作中のいろはの描写や、
材木座たちと接触した際の
「落ち着けわたし。普段、あんなに面倒くさい先輩の相手をしてるんだから、
その他の相手でもそこそこにできるはず。がんばれわたし、すごいぞわたし」(14巻)
という心中など、いろはは7イズムが強い。めぐりとは別種。
また、2や7がコアやウイングだと、他者の気を引くために芝居がかった言動をするところがありますが、
洗練されていて礼儀正しい3と、ドライでサバサバしている7。
表現は大げさだが感情の出力は安定している2、絶えず変化しながら幅広い感情を表現する7。
いろはは後者のほうが近いでしょう。
以上、めぐり3w2、いろは7となります。