キャラクター性格診断スレまとめ Wiki - 心理機能のペア関係
※下記内容は消滅サイト「MBTI性格タイプ論の視点から世界を覗こう」からの引用です。サイトが復活した際は、リンク化してこのページは削除する予定です。


4つの心理機能における2つのペア関係について


心理機能はペアとして働きます。

外向的感覚(Se)−内向的直観(Ni)
内向的感覚(Si)−外向的直観(Ne)

外向的思考(Te)ー内向的感情(Fi)
内向的思考(Ti)−外向的感情(Fe)

これらのペアは、対をなし協力して働きますが、互いに相反する性質があります。 ですが、大抵の場合、どちらか一方のみに活用が偏ってしまいます。 そして、その偏りが性格を特徴づけることになります。

第二の心理機能と第三の心理機能はペアになっています。 若い時は、第二の心理機能の働きに強く影響されますが、 落ち着いてくるとこれらのバランスを取ることが重要な課題になるでしょう。 経験が増すにつれて、自然とバランスを取ることができるようになります。

第一の心理機能と第四の心理機能はペアになっています。 第一の心理機能の働きにあまりにも信頼を置いている一方、 その逆の性質を持った第四の心理機能を効果的に働かすことに不得手になっています。 しかし、実は、第一の心理機能は第四の心理機能の潜在的な働きに頼っています。 実際のところ、この2つの心理機能は協同的に働かすことが望ましいのですが、ほとんどの場合、それは不可能です。 第一の心理機能に信頼を置き続けてゆけば、知らず知らずのうちにバランスが取られるようになると言われています。

外向的なタイプの第一心理機能は外向性です。 それゆえ、第四の心理機能は内向性です。 活発で行動的になる理由は、単に外向性の心理機能に最も信頼を置いているからだけではなく、 内向性の心理機能を抑えていることも理由の一つです。 第四の心理機能における、内的な情報感受もしくは内面におけるコントロールが弱みになってしまいます。

内向的なタイプの第一心理機能は内向性です。それゆえ、第四の心理機能は外向性です。 物静かで思慮深くなる理由は、単に内向性の心理機能に最も集中するからだけではなく、 外向性の心理機能を抑えていることも理由の一つです。 第四の心理機能における、外部からの情報感受もしくは外部へのコントロールが弱みになってしまいます。

Se-Niペア 外向的感覚(Se)と内向的直観(Ni)


外向的感覚と内向的直観は、お互いに支え合って働いています。 両方が共同して働くことで統一的な認識が生じます。

いつでも、今現在この瞬間に意識の焦点を合わせることで、適切な身のこなしと手さばきが可能となります。 外向的感覚によって、身の回りの状況をよく把握することができ、今この時のチャンスを逃さず行動することができます。 こうすることで、多くのことをいつの間にか成し遂げることができるでしょう。 しかし、瞬間に没頭するあまり、その行動が及ぼす全体への影響について考えが及ばないことがあります。 そのため、享楽的になったり、無謀になったりしてしまいます。 現状を変化させ、現状を乗り越えることによって問題を解決することができるわけですが、 そのためには、自分の行動が遠くまで及ぼす影響をしっかりと知っており、明確なビジョンを必要とします。

外向的感覚も内向的直観も強いヴィジョンを伴うものです。 瞬間瞬間に起こっていることを敏感に察知したことは、 頭の中にしまい込まれて無意識の内に統合されます。 そのときには気がつかなかった物事の関連性や、 背後で働いている普遍的な認識が突然現れてきます。 そのひらめきは、確信めいたヴィジョンを伴ったものであり、次の行動の指針を決めるものです。 このようなヴィジョンは、意識の中で独立して生じた普遍的認識のように思われるかもしれません。 しかし、実際は五感によって得られた情報の無意識による統合だと考えられます。 これは、大抵の場合、確信を伴うものであり、頭の中で起こるこのひらめきに意識をゆだねることは 心地よいかもしれません。 しかし、そのビジョンは確信が強いほど、 外の世界に働きかけ、危険を回避したり、利益をもたらしたりすべきものだと思われることでしょう。 その際、事あるごとに現実と照らし合わせてその有効性を確かめ続ける必要があります。

外向的感覚と内向的直観が共同して働くことで、 普遍的認識のもとに目的を持って、 今現在に没頭することができ、 さらに深遠な認識を得ることができるようになります。 これゆえに、いつでも手作業や肉体労働は人間の発達において決して軽視されてはならないものである という認識に達することができるでしょう。

Si-Neペア 内向的感覚(Si)と外向的直観(Ne)


内向的感覚と外向的直観は、お互いに支え合って働いています。 両方が共同して働くことで統一的な認識が生じます。

内向的感覚の働きによって、 様々な情報媒体から得られた知識やデータ、 人から聞いたこと、 自分自身の体験などをよく思い出すことができます。 他人の声のトーンや表情、また、グラフ、表、地図の詳細、物の品質、作業の手順などに 関心を持ち、よく覚えることができます。 記憶された細々とした膨大なデータは、 現在経験していることと比較検討されることで、 世界の認識が細やかになり、対処能力が上がってゆきます。

一方、外向的直観の働きによって、個々の事象の裏で働いている力やパターンを認識します。 個々の具体的で詳細な情報は脇に押しやられ、抽象的で全体的なものの見方をします。

ただ単に膨大な記憶を保持しているだけでは、前例のあることには対処できても、 急に前例のない事態に直面したとき、まともに対処することができません。 そんなときは、なんとしても素早く機転の利いた手段を思いつかなければなりません。 外向的直観により、素早く本質を見抜き臨機応変に対応することができます。 パターンを認識し、裏で働いている力を知っているからこそ、新しい状況に対応することができます。

既存の知識を組合せることによって、イノベーションが起こることがあります。 これは、既存の知識を多角的に見つめ、可能性を見出した結果です。 新しい方法を生み出すには、ある程度、知識のプールが必要になります。 内向的感覚によって意識に登ってくる記憶は、外向的直観によって解釈がなされます。 たとえ限定された記憶や知識であっても、背後にある意味を汲み取り、 多角的な視点に立つことで、新しい可能性を見出すことができます。 新しい方法は有効性が認められれば、日常生活において習慣的に利用されるようになります。 習慣化されたことは、詳細に注意しながら間違いのない手順で利用される必要があります。

創造的な仕事には、幅広い知識のプールが必要です。 外向的直観のひらめきは、 その瞬間、目の前で起こっていることが引き金になって起こることがよくありますが、 実は常日頃、色々なことに興味を持って、知識を自分自身の内に蓄え、 記憶のプールをくまなく探索している結果なのです。 そうして、ひょんなことから、全く関係ないと思われていた知識が結びつきます。 記憶偏重の教育は非難の的になることがよくありますが、 幅広い知識を蓄えることの重要性を否定することはできません。 もし、内向的感覚と外向的直観の両方が有効に共同して働くならば、 様々なことに興味を抱いて、多くを記憶することができるとともに、 随時、解釈が行われて、鋭い勘が養われるようになります。

Te-Fiペア 外向的思考(Te)と内向的感情(Fi)


外向的思考と内向的感情は、お互いに支え合って働いています。 両方が共同して働くことで統一的な認識が生じます。

外向的思考も内向的感情も率直さの点で共通しています。 外向的思考は、外界を合理性に基づいて率直に判断します。 自分の意見を臆することなく表明し、全体的な秩序を大切にします。 内向的感情は、内面を倫理観に基づいて率直に判断します。 自己の欺瞞や誠実さを常に内省によって観察し、掘り下げて考察し続けます。 個人の感性と内的調和を大切だと考えます。

外向的思考は、外界における規律や秩序を求めます。 秩序ある状態に予め整えている場合に、物事は効率的に進行させることができ、内的な安心も得ることができます。 適切な計画、物資の配置と流れ、仕事とその責任の割り当てなど、外界におけるあらゆる物事は、 素早く決定され、規律のもとに置かれなければなりません。 それは、客観的で合理的な判断に基づき、効率的な戦略を提示するものです。 外向的思考の強いタイプは、このために個人の価値観や感情を犠牲にする傾向があります。 自分の感情や信条は、全体の合理性の観点から見れば単なるわがままであり、これに囚われるのは馬鹿げたことだと思われます。 また、多くの人間を取りまとめる際、多様な価値観に対応した意思決定は時間がかかりすぎ、 非効率的であり、不可能な場合さえあります。 そのため、一部の人間たちを犠牲にすることによってしか、意見をまとめ方針を決定することはできません。 また秩序がなく責任の所在がないがしろになることで様々な弊害が現れてくることでしょう。

部屋が無秩序で物が散乱していたら、必要なものを必要な時に取り出すことは期待できません。 そのため、外的混乱のみならず、内的混乱が生じるのは明らかです。 これは、組織や社会の秩序にも当てはまります。 規律や計画、責任の所在は常にきちんと決められている必要があり、一人ひとりが好き勝手にやっていては 混乱が生じることは明らかです。そうなると、関係者の内面が脅かされる事態になります。

一方、機能的に配置された状態は、美しく見えるものです。 しかし、そのためには、個々の要素の長所が全体の目的に果たす役割と衝突することなく噛み合っている必要があります。 決して、個々の要素の良い特徴が押し殺されていてはなりません。 これは、長期的に見ればマイナスに働きます。 第一に、このことは宝の持ち腐れを意味しており、利益に反し非効率的です。 個人はその長所に合った仕事に関わる場合に、自然と集中することができ、優れた成果を上げることができます。 第二に、抑圧された者達が、 その鬱積した思いを全く不合理な方法で発散させる日は遅かれ早かれやってくるものであり、不可避です。 これによって個人的な破局が訪れるだけではなく、全体的な秩序が破壊され、混乱がもたらされるのです。 合理性を求め、感情、モラル、個性を犠牲にすることは、全く不合理な結果を生んでしまいます。 そして、残念なことにそのとばっちりをくらうのが 誰になるのか勘の鈍い私たちは知ることができません。 内向的感情が強いタイプは、このような人々に目が行き届く傾向があり、犠牲者を擁護したいと思います。 多くの人間は、直接的な犠牲者にならずに済んだ場合、運が良かったと安心するかもしれませんが、 それで、真の内的な平和が訪れることは決してありません。 なぜなら、心の奥底で、個々の要素と全体は密接に関係しあっていることを知っているからです。

Ti-Feペア 内向的思考(Ti)と外向的感情(Fe)


内向的思考と外向的感情は、お互いに支え合って働いています。 両方が共同して働くことで統一的な認識が生じます。

内向的思考の心理機能は、物事を理論的に考え、より深く理解しようとします。 推論の矛盾や欠陥に目ざとく、より確かな説明ができるように追究し続けます。 このような厳密に理論的な知識の探求は、個人の内で独立して行われます。 この心理機能の働きが強いタイプは、 他者との親密な人間関係は後回しにし、一人考えに耽ります。 懐疑的なので、権威を気にすることもなく、一般に流布している考え方の過ちを発見することがよくあります。 また、人間関係や、他者の体裁などよりも、理論的な説明がはっきりと為されることを優先します。 そのため、この傾向が強すぎると、周囲から知らず知らずのうちに距離ができてしまったり、 周囲からの賛同を受け、助けを得るのに苦労することになります。 内向的思考の強いタイプは、有効な結論を自分自身か少数の人たちのために活用するので、 利己的になってしまう傾向があります。 確かに、独立して思考できることは極めて大切ですが、 どのような人間も生まれた時から支えられて生きていることを思い出す必要があります。

外向的感情の心理機能は、人と感情を共有し人間関係を育むときに大きな役割を果たします。 他者の言動や表情を見て共感を示すと同時に、自分の意見や価値観をはっきりと表現します。 社会的礼儀や人間関係の絆を大切にし、人々を育て独立を助けるとともに、規律ある社会の中で協働することを目指します。 こうすることによって、社会的な利益は守られ、個人の利益も自然と守られるのです。 しかし、外向的感情が強いタイプは、共感や人間関係の絆を強く望み、これを重視しすぎるあまり、 人の話の矛盾や他人の欠点に気がつくことができないことがあります。 また、できるだけ多くコミュニケーションをとり、外に働きかけたい一方で、 一人で意志をもって継続的に考えることがないがしろになってしまう傾向があります。 そのために、自分自身の利益が後回しになってしまったり、全体の利益を損なってしまう意思決定をすることがあります。

このように見ると内向的思考と外向的感情は相反しているように見えます。 そして、個人の中でこの2つの心理機能が不安定に働く場合、利己性と利他性の間で葛藤を生じます。 他人をうまく動かして利益を貪ろうとする考えが頭の中を駆け巡ることもあるでしょう。

社会的な安全と利益を確保する意思決定を行うには深い考察が必要であり、 知識の蓄積と活用、そして発展には、社会的な基盤が必要です。 今現在、理論の証明や効率的な問題解決を全て一人で行うことは難しく、多数の人の助けと承認を必要とします。 たとえ物や事、もしくは理論ばかりに興味を持って集中している人でも、 それは、自分自身ばかりでなく、周囲の親しい人のためにやっていることかもしれません。 他者から承認されることが動機になっていることもあります。 それがゆえに、やる気を出すことができ、認められることで安心が得られるのです。 一方、外向的感情が強いタイプは、自分より他者のことを気にかけ尽力するので、 自分の利益が損なわれてしまうことがあります。 しかし、多くの人を助け利益をもたらすには、効率的な解決法が必要です。 そして、気がついているかいないかにかかわらず、 円滑に協力関係を築くことこそ、最も安全で効率的であり、利益を最大化する方法なのです。 その際に、単に依存的な存在になってしまったり、 癒着した関係になってしまうことを避けるためには、 お互いの独立を目指し、それを達成し維持する努力が必要です。