アニメや漫画、小説などの登場人物の性格について台詞や行動をもとに性格診断し、予想を書き出してまとめるwikiです。キャラクターの性格と人間関係を考察したり、創作論に役立てることを目的としています。
最終更新: lufmuf_43 2023年03月06日(月) 06:22:55履歴
このページを編集する このページを元に新規ページを作成
昔のムル、INFPは違う気がする。INTPならしっくりくるけど。
ブラッドリー、2部14章を見て思いましたが、ENTJでは?・ひとりで世界のシステムの在り方にまでたどり着ける直観力の鋭さと思考力の高さ・先見の明がある、長期的な視野を持っている・人や物事を客観的に見ていて、決断力に優れ、人の使い方をよく心得ている・盗賊団に向いている魔法使いをあえて選んでいる等、計画的・戦略的に組織を作り上げているENTJにしてはずいぶん情が深いなという印象があったものの、今回育った環境を知って納得しました。ESTPではないと思った具体例が以下。・ENTPのムルとよく駆け引きの頭脳戦を繰り広げている→ESTPは物事を額面通りに受け止めがちなので、人の発言の裏を読むのは苦手。 裏を読んで先を見通してムルと渡り合うのは、ESTPには難しそう。・盗賊団のボスとして、長年にわたって大人数の組織をまとめあげている→ESTPは今起こっていることに対応するのは得意でも、長期的な視野を持つのが苦手。 自らトップとして計画的に組織を運営していくのはあまり得意ではない。ちなみにESTPにも指揮官の素質はありますが、ブラッドリーのような組織の長ではなくて、臨機応変な対応が求められる現場リーダー向きかと。
こんにちは。私はブラッドリーをESTPだと思っているのですが、推定ENTJのフィガロと比較しながら、ブラッドリーがENTJではなくESTPだと思う理由を挙げていきたいと思います。というのも、2部に入ってから、ブラッドリーとフィガロが対比的に描かれていると感じるからです。ENTJ : Te-Ni-S(e)-FiESTP : Se-Ti-F(e)-Ni ○システムに対するスタンス(TeとTi)Te(フィガロ)は、既存のシステムを信用に足るものとして採用しますし、特にNiを第二機能に持つフィガロは、既存のシステムの不合理に対する修正として自ら新しいシステム/規範を構築して支配しようとします。対してTi(ブラッドリー)は、既存のシステムの機能の仕方を分析し、独自の思考の積み重ねによってその矛盾や欠陥に気付いたり、思考の結果、一般常識とは異なる結論や思想に至ることもしばしばです。ブラッドリーが有性生殖や弱肉強食という、世界で「当たり前」のものとして受け入れられているシステムに疑問を呈しているのは、Ti由来ではないかと思います。他人が考えて工夫したことやアイデアを評価するのもTiっぽく見えます。レノックスの体術+魔法の戦闘スタイルや、日誌係の話ですね。 ○失敗へのスタンス(SeとNi あるいは PとJ)ENTJとESTPの違いとして大きいのは、個人的にですが、失敗に対する反応だと思っています。ENTJは計画的であり、またその計画を乱されることを嫌います。これは失敗を非効率の結果であり、我慢ならないものと考えるからでしょう。Niが第二機能にあるため、「何をすべきか」に対して直観が働くことにも由来していそうです。フィガロはかなりの結果主義者かつ合理主義者で、「失敗しないように」あらゆる物事を先回りで解決しようとする癖があります。脅威となるオズを殺そうと言ったり、オズの弱点となるアーサーを石にしようと言ったり、予言を聞いてチレッタにミチルを産むなと言ったり、予言が実際に起きる時期を少しでも先延ばしにしようと、ミチルに合わない呪文を使わせたり、強い魔法を教えなかったり。ファウストから離れたのも、フィガロ自身が望む唯一の存在になれないこと=失敗回避行動と受け取れます。 一方ESTPは失敗を恐れるタイプではありません。Seという、行動や実践を重視する機能が主機能ですし、「今、この瞬間」に意識が向いているので、失敗した後にそのストレスを引き摺りにくいためです。ESTPにとって重要なのは、失敗しないことではなく、失敗しても再び挑戦すること、そしてその結果として目的が達成されることです。第2部7章6話のブラッドリーの「てめえとだったら、しくじったっていい。そう思ってるから、ここにいるんだ」というセリフからわかる通り、ブラッドリーは失敗を恐れません。また、Se主機能らしく、かなり刺激追求型の人です。盗賊をやっていたこと然り、戦闘を好むこと然り。時の洞窟のサブエピソードでの、「強い敵も、お宝も狙わねえで、生きてる意味なんかねえだろうが。石になるのと、どう違うんだよ」 が印象的です。恐らくですが、ブラッドリーは貴重なお宝がだけが目的だったのではなく、盗む時のスリルも楽しんでいたのではないかと。Seが強いように見えます。 ○劣勢機能について(FiとNi)ブラッドリーは600歳、フィガロは2000歳と、人間の想像の範疇を越える長い時を生きているので、劣勢機能である第四機能も発達しているのではないかと考えられます。とはいえ劣勢機能ではあるので、主機能と同等に使えるわけではありませんが。以下、「16タイプの性格分類まとめWiki*」からの引用です(URLが貼れないのでブログタイトルのみで失礼します)。 ENTJときどき、他者の感情に配慮しないユーモアを述べたり、 失言することもあり、また、率直に意見を言って、批判しているように見えます。 しかし、これは、 外向的思考が優勢であるがゆえのことです。ENTJはなかなか表に出しませんが、実際は他者の個性や価値観を尊重し、できれば面倒を見たいとも思うのです。 しかし、そのためにも、為すべきことは為し、危険を避け、改善すべきは改善し、 統制の取れたシステムを作ることに意識が向いています。 ESTP他者の奥深い内面までは見抜けていないかもしれません。 他者の行動を予測できず、予期しない悪い人間関係に巻き込まれることがあります。物事の危険性や過小評価してしまうことがあります。 また、力の及ぶ範囲を適切に見積もることができないことがあります。 そのため、予期しない事故に巻き込まれないように注意する必要があります。 どちらもそれぞれの劣勢機能について述べていますが、前者がフィガロ、後者がブラッドリーにより当てはまるのではないでしょうか。フィガロはミチルから「たまに冗談が無神経で、無遠慮で、非常識で、厚かましい(ところがあるけど悪い人ではない)」と評されていますし、ブラッドリーはネロの裏切り(離反)の件があります。Niが優勢なタイプであれば、ネロに対して何らかの手を予め打っていそうに思えます。 以前から、ESTPとENTJは似てる部分があるというか、印象として近しいものを感じていたため、楽しくて熱が入ってしまいました。別ジャンルでもESTPかENTJかで議論されているキャラに心当たりがあります。一つ思ったのは、MBTIの考察をする場では相応しくないかもしれませんが、エニアグラムのタイプが8のESTPはENTJっぽく見えるのではないか、ということです。ブラッドリーは8w(ウィング)7というタイプだと思うのですが、8w7は分布で言うとENTJ>ESTPのようです。カインもESTPですが、推定タイプ7(7w6)のESTPであるため、ENTJには見えないのだと思います。長々と失礼いたしました。
オズはISTJではなくINTJだと思いました。例えば、2ndアニバストでオズとミスラが戦っているとき、双子がオズの強さの理由について、1、勝てれば何でもいい。(勝敗はTeの分野)2、デザイン性にはこだわらん。(美醜に疎い?Se劣勢)3、のびのびとした自由な発想。(Ne或いはNi)と言っています。少なくとも、3はNe劣勢のISTJは不得手じゃないかなと。Neが強みになることはなさそう。また、オズが使う言葉はかなり独特で、比喩の多用(しかも隠喩多め)が特徴的なので、周囲からすると話が急に飛んだように思われています。オズ語に対して、「つまりどういうこと?」となっている様子がよく見られますし。「本人の中では意味が繋がっている」というのが主観的な抽象化によって物事の普遍的な共通項を知覚するNiユーザーに見えました。アーサーは慣れもあるけど、第二機能NiのENFJだから余計にオズ語の通訳が上手いのかなと。
Seが創造性においてNeに劣るという風に読み取れる文章でしたね、申し訳ないです。もちろんSeが美的センスに優れており、芸術分野で活躍している方々も多いことは理解しています。私はクロエESFP説は考えたことがなかったので、なぜ自分がクロエをINFPだと思って見ているのかを考え直す機会になりました。ありがとうございます。ESFP考察もとても興味深く説得力のあるものでした。ストーリーを読み直してみて、クロエはSe機能が発達していると解釈できる描写の多さに驚きました。犬使いのバラッドからの引用になりますが、オズが服作りに失敗していたことに対して、賢者が魔法でデザインをすることについて、「どこかで見たものを覚えているか(Si)、本人の感性で新しく創造するか(Fi-Ne)...どちらにしろ、興味ないと(Fi)難しいものな」と考えています。私もデザイン分野に関しては、この要素が重要なのでは?と思っており、またクロエの心理機能として発達していそうなFi、Ne、Si、Seが揃うのはやはりINFPになるのかな、と。MBTI公式の最新の見解では、第三機能は内外を兼ね備えるためです。これを踏まえて考えると、INFP: Fi-Ne-S-Te外向でFi補助機能だと、ENFP:Ne-Fi-T-SiESFP:Se-Fi-T-Niですが、クロエからTeやTiをあまり感じなくて......。Se/NeとFiが非常に発達しているためTとNi/Siが抑圧されているとも取れますが、クロエは行動先行型というよりはまず自問自答してから行動に移しており、Fi-Seっぽくも見えるので、ISFPも考慮に入れて良さそうです。するとISFP:Fi-Se-N-Teですが、クロエにNiがあるかと言われると、私は読み取れませんでした。ESFP(Ni劣勢)予想をされているということは、クロエはNiが発達していないという見解は一致していると思います。ということで、消去法っぽくはありますがFiを軸に考えるとやはりINFPがいい気がします。心理機能から見ればクロエは内向型ですが、他者と関わることで消耗してはいない、という指摘はなるほど!と思わされました。そもそも彼、お喋りが好きで、嫌いなことに「ひとりぼっち」を挙げているんですよね......「1人で過ごすこと」は必ずしも「ひとりぼっち」であることを意味しませんが、ここはちょっと気になります。ただ、内向型全てが1人の時間を必要とするわけではないのかな、とも。雑踏に長くはいられないけれど、友人が集まっている空間にはいたいと思うのと同じように、自分が好きだと思っている人たちと過ごすのであればあまり消耗はしないのかもしれません。仰るように裁縫の作業が癒しとしての一人時間の可能性もありますね。長々と失礼いたしました。自分一人では出てこない視点や気付きを与えてくださってありがとうございます。
返信に繋げ忘れていました、1つ前のコメントに対してです。
こちらこそ興味深い考察をありがとうございます。クロエがNiが弱いのはそうですね。特にラスティカとの関係で未来に対する不安と恐れが垣間見えるところがNi劣勢に見えていました。T要素については一応、ESFPの第3機能の場合だと「人からどう見えるか、どう評価されるか」という、自分を外から見る客観性を担っている感じかと思います。表への出方のひとつとしては、みんなに自分を認めてもらいたい、好きになって欲しい、人からの評価が自分の自信へ繋がる、というようになるでしょうか。そう考えるとクロエにも当てはまる気がします。あとは、Ne優勢のムルとラスティカやTe劣勢のシャイロックの中だと、若いからなのもあるかもしれませんが、クロエが一番現実的・社会的で地に足がついているように見えるのも、Seと併せてTによるこの客観性が一役買っている、という見方もできるかなと思います。ただINFPで見たときのバランスの良さは確かにおさまりがいいですね。それにしてもINFPとESFPで悩む余地があるくらいこのふたつが似ていることに驚きました。面白いです。こちらこそお話の中で新たな知見を得られてとても有意義でした。丁寧にお話してくださってありがとうございました。
クロエINFP派です。(西の国はラスティカENFP、ムルENTP、シャイロックISFPだと思っています)○NeかSeかSe機能を持つシャイロックは、物事に干渉し、その形を変えることを好みません。厄災の傷で感じる苦痛すら受けとめようとしたり、盗賊のエチュードでは、変化への適応に関して、「いつもと同じです。パイプをふかしながら楽しむんです。どんなことにも、工夫次第で、楽しみは生まれますから。楽しみ方の中に、自分らしさがあります。」と語っており、既存のものを楽しむことに長けている=Seだと思いました。対して、クロエ、ラスティカ、ムルは生み出すことが好きな人たちです。クロエは服、ラスティカは音楽、ムルは哲学や思考において独創性を持ちます。ゼロから何かを生み出すことに長けている=Neが発達していると判断しました。また、クロエの物の見方は洞察的に思えます。ホームボイスの「魔法舎で食べるご飯って美味しくて好きなんだ。みんなで一緒に食べるから、もっとおいしく感じるのかな?」や「友達が安心してる顔を見ると、俺もほっとする。ああ、俺もこの人と一緒にいていいんだって思うんだ」など、因果関係を考える傾向にあるのもNeの特徴です。○Ne-FiかFi-Neか同じNeを持つ外向型のラスティカやムルは様々なものに関心を持ち、ラスティカの場合は自分がどう受け取ったかを音楽で表現し(Fi)、ムルの場合は「なんで?どうして?」と追求します(Ti)。クロエはこの2人と違い、Fi機能によってまず「自分の好きなもの」に関心の対象を絞っています。裁縫やファッションに関することであればNeらしい好奇心と、アイデアの豊富さやクリエイティビティを発揮するのが、Fi-Neかな、と。Ne-Fiであれば、入り口が好奇心で結果として服飾になりそうです(「今のを服で表現するぞー!」という感じ)。あくまで主機能はFiなので、ムル、ラスティカに比べてNeが一点集中型な印象です。クロエは明るく、人との交流を好んでいます。ですが、「内向」「外向」というのはあくまで意識の方向性であり、これは興味や関心の幅で判断して方が良いのかな、と。カーシーの気質論になってしまいますが、NF型は元々人との交流を好む傾向が高いようなので、そこでも説明がつきそうです。
シャイロックISFPはそうだと思うんですが、Seはあくまで現実をありのままに五感でキャッチすることが得意な知覚機能なので、前半で仰っている特徴はFi(-Se)由来じゃないでしょうか。物事の形を変えることを好まない、感覚はすべて自分自身のものというシャイロックの矜持ないし美学(Fi)が核として先にあり、現実に対する感覚の鋭さ(Se)が補強しているようなイメージです。Seの特徴としてしまうと、Ti-Seには当てはまらないのでそこだけちょっと気になりました。今現実にそこにあるものを楽しむのが得意なのはSeらしい特徴だと思います。
ご指摘ありがとうございます。Seの「現在を生きる」「目の前のものをそのまま捉える」「快楽を求める」という特徴がごちゃ混ぜになってしまっていました。確かに上記のシャイロックのセリフは、Fi要素の方が強そう(特に「楽しみ方の中に〜」の部分)なので、Se機能の例として適切ではなかったです。
クロエINFP、なるほどと思いました。ただ念のため、Seだからといって創造性、クリエイティビティがないわけではないと思います。アイディアが湧いたりひらめきを得たりすることはあります。実際にSFPの芸術家、クリエイターはたくさんいますし。あとNe自体はなにも無からアイディアを生み出しているのではなく、Siの蓄積データという裏付けがあってこそかと。NeはSeのように外界をそのまま捉えるのではなく、抽象的な視点を含めて全体を見て本質を導き出せる機能だと思うので、NeとSeを比較するとしたら、生み出す/生み出さないの違いではなく、何かを生み出すときのアプローチの違いになるのではと思いました。SFPの場合は、芸術へのアプローチは自己表現が近いかと思います。世の中に溢れている美しいもの可愛いもの楽しいものをSeにより敏感に感じ取って、自分の心から湧き上がってくる思い(Fi)を表現する、形にして作り出すといった感じです。そしてその自己表現を人から認めてもらえることで満足もしますが(Te)、それよりは人を笑顔にしたい、喜んでもらいたい気持ちの方が強いです。私にはクロエの服飾に対する接し方がそういうふうに見えたので、ESFPかなと思ったのですが、書かれているように、服飾に対しての好きな気持ち(Fi)があって、(今までの経験から蓄積したパターンをもとに=Si)好奇心を広げ、アイディアを生み出す(Ne)、というのも説得力があると思いました。ボイスについては、都志見先生のテキストではなくブレがある可能性があるので根拠からは外していたのですが、例に出されているものはなるほどと思いました。クロエは全体的にFiっぽい台詞が多いですね。それから外向か内向かは、確かに安易に社交的かそうでないか、明るいか暗いかの基準にならないのは同意ですが、内向型の人は基本的に意識がまず自分の内に向いているので、ずっと外界と接していると消耗してきてしまう傾向が強いと思います。クロエを見ていると、外界への刺激耐性が強いというか、むしろ積極的に自分から関わっていくように見えるのと、それにより消耗している、回復のために自分の内に向き合う時間を必要としているようにはあまり見えなかったので、内向型ではないのではと思った次第でした。ただこれはそう見えないだけで、もしかしたら裁縫部屋で作業に集中していることで自分に向き合っていると解釈できるかもしれません。この辺は個人差もあるので、NF型の特徴と言われればそうかもしれないと思います。
画像に記載されている文字を下のフォームに入力してください。
利用規約をご確認のうえご記入下さい
診断のやり方など(MBTI)
MBTI:タイプ別の解説
診断のやり方など(エニアグラム)
エニアグラム:タイプ別の解説
役割・属性
タイプ別キャラ一覧(MBTI)
タイプ別キャラ一覧(エニアグラム)
編集にはIDが必要です
このページへのコメント
昔のムル、INFPは違う気がする。INTPならしっくりくるけど。
ブラッドリー、2部14章を見て思いましたが、ENTJでは?
・ひとりで世界のシステムの在り方にまでたどり着ける直観力の鋭さと思考力の高さ
・先見の明がある、長期的な視野を持っている
・人や物事を客観的に見ていて、決断力に優れ、人の使い方をよく心得ている
・盗賊団に向いている魔法使いをあえて選んでいる等、計画的・戦略的に組織を作り上げている
ENTJにしてはずいぶん情が深いなという印象があったものの、今回育った環境を知って納得しました。
ESTPではないと思った具体例が以下。
・ENTPのムルとよく駆け引きの頭脳戦を繰り広げている
→ESTPは物事を額面通りに受け止めがちなので、人の発言の裏を読むのは苦手。
裏を読んで先を見通してムルと渡り合うのは、ESTPには難しそう。
・盗賊団のボスとして、長年にわたって大人数の組織をまとめあげている
→ESTPは今起こっていることに対応するのは得意でも、長期的な視野を持つのが苦手。
自らトップとして計画的に組織を運営していくのはあまり得意ではない。
ちなみにESTPにも指揮官の素質はありますが、ブラッドリーのような組織の長ではなくて、臨機応変な対応が求められる現場リーダー向きかと。
こんにちは。私はブラッドリーをESTPだと思っているのですが、推定ENTJのフィガロと比較しながら、ブラッドリーがENTJではなくESTPだと思う理由を挙げていきたいと思います。というのも、2部に入ってから、ブラッドリーとフィガロが対比的に描かれていると感じるからです。
ENTJ : Te-Ni-S(e)-Fi
ESTP : Se-Ti-F(e)-Ni
○システムに対するスタンス(TeとTi)
Te(フィガロ)は、既存のシステムを信用に足るものとして採用しますし、特にNiを第二機能に持つフィガロは、既存のシステムの不合理に対する修正として自ら新しいシステム/規範を構築して支配しようとします。
対してTi(ブラッドリー)は、既存のシステムの機能の仕方を分析し、独自の思考の積み重ねによってその矛盾や欠陥に気付いたり、思考の結果、一般常識とは異なる結論や思想に至ることもしばしばです。ブラッドリーが有性生殖や弱肉強食という、世界で「当たり前」のものとして受け入れられているシステムに疑問を呈しているのは、Ti由来ではないかと思います。他人が考えて工夫したことやアイデアを評価するのもTiっぽく見えます。レノックスの体術+魔法の戦闘スタイルや、日誌係の話ですね。
○失敗へのスタンス(SeとNi あるいは PとJ)
ENTJとESTPの違いとして大きいのは、個人的にですが、失敗に対する反応だと思っています。ENTJは計画的であり、またその計画を乱されることを嫌います。これは失敗を非効率の結果であり、我慢ならないものと考えるからでしょう。Niが第二機能にあるため、「何をすべきか」に対して直観が働くことにも由来していそうです。フィガロはかなりの結果主義者かつ合理主義者で、「失敗しないように」あらゆる物事を先回りで解決しようとする癖があります。脅威となるオズを殺そうと言ったり、オズの弱点となるアーサーを石にしようと言ったり、予言を聞いてチレッタにミチルを産むなと言ったり、予言が実際に起きる時期を少しでも先延ばしにしようと、ミチルに合わない呪文を使わせたり、強い魔法を教えなかったり。ファウストから離れたのも、フィガロ自身が望む唯一の存在になれないこと=失敗回避行動と受け取れます。
一方ESTPは失敗を恐れるタイプではありません。Seという、行動や実践を重視する機能が主機能ですし、「今、この瞬間」に意識が向いているので、失敗した後にそのストレスを引き摺りにくいためです。ESTPにとって重要なのは、失敗しないことではなく、失敗しても再び挑戦すること、そしてその結果として目的が達成されることです。第2部7章6話のブラッドリーの「てめえとだったら、しくじったっていい。そう思ってるから、ここにいるんだ」というセリフからわかる通り、ブラッドリーは失敗を恐れません。また、Se主機能らしく、かなり刺激追求型の人です。盗賊をやっていたこと然り、戦闘を好むこと然り。時の洞窟のサブエピソードでの、「強い敵も、お宝も狙わねえで、生きてる意味なんかねえだろうが。石になるのと、どう違うんだよ」 が印象的です。恐らくですが、ブラッドリーは貴重なお宝がだけが目的だったのではなく、盗む時のスリルも楽しんでいたのではないかと。Seが強いように見えます。
○劣勢機能について(FiとNi)
ブラッドリーは600歳、フィガロは2000歳と、人間の想像の範疇を越える長い時を生きているので、劣勢機能である第四機能も発達しているのではないかと考えられます。とはいえ劣勢機能ではあるので、主機能と同等に使えるわけではありませんが。
以下、「16タイプの性格分類まとめWiki*」からの引用です(URLが貼れないのでブログタイトルのみで失礼します)。
ENTJ
ときどき、他者の感情に配慮しないユーモアを述べたり、 失言することもあり、また、率直に意見を言って、批判しているように見えます。 しかし、これは、 外向的思考が優勢であるがゆえのことです。
ENTJはなかなか表に出しませんが、実際は他者の個性や価値観を尊重し、できれば面倒を見たいとも思うのです。 しかし、そのためにも、為すべきことは為し、危険を避け、改善すべきは改善し、 統制の取れたシステムを作ることに意識が向いています。
ESTP
他者の奥深い内面までは見抜けていないかもしれません。 他者の行動を予測できず、予期しない悪い人間関係に巻き込まれることがあります。
物事の危険性や過小評価してしまうことがあります。 また、力の及ぶ範囲を適切に見積もることができないことがあります。 そのため、予期しない事故に巻き込まれないように注意する必要があります。
どちらもそれぞれの劣勢機能について述べていますが、前者がフィガロ、後者がブラッドリーにより当てはまるのではないでしょうか。フィガロはミチルから「たまに冗談が無神経で、無遠慮で、非常識で、厚かましい(ところがあるけど悪い人ではない)」と評されていますし、ブラッドリーはネロの裏切り(離反)の件があります。Niが優勢なタイプであれば、ネロに対して何らかの手を予め打っていそうに思えます。
以前から、ESTPとENTJは似てる部分があるというか、印象として近しいものを感じていたため、楽しくて熱が入ってしまいました。別ジャンルでもESTPかENTJかで議論されているキャラに心当たりがあります。
一つ思ったのは、MBTIの考察をする場では相応しくないかもしれませんが、エニアグラムのタイプが8のESTPはENTJっぽく見えるのではないか、ということです。ブラッドリーは8w(ウィング)7というタイプだと思うのですが、8w7は分布で言うとENTJ>ESTPのようです。カインもESTPですが、推定タイプ7(7w6)のESTPであるため、ENTJには見えないのだと思います。
長々と失礼いたしました。
オズはISTJではなくINTJだと思いました。
例えば、2ndアニバストでオズとミスラが戦っているとき、双子がオズの強さの理由について、
1、勝てれば何でもいい。(勝敗はTeの分野)
2、デザイン性にはこだわらん。(美醜に疎い?Se劣勢)
3、のびのびとした自由な発想。(Ne或いはNi)
と言っています。
少なくとも、3はNe劣勢のISTJは不得手じゃないかなと。Neが強みになることはなさそう。
また、オズが使う言葉はかなり独特で、比喩の多用(しかも隠喩多め)が特徴的なので、周囲からすると話が急に飛んだように思われています。オズ語に対して、「つまりどういうこと?」となっている様子がよく見られますし。「本人の中では意味が繋がっている」というのが主観的な抽象化によって物事の普遍的な共通項を知覚するNiユーザーに見えました。アーサーは慣れもあるけど、第二機能NiのENFJだから余計にオズ語の通訳が上手いのかなと。
Seが創造性においてNeに劣るという風に読み取れる文章でしたね、申し訳ないです。もちろんSeが美的センスに優れており、芸術分野で活躍している方々も多いことは理解しています。
私はクロエESFP説は考えたことがなかったので、なぜ自分がクロエをINFPだと思って見ているのかを考え直す機会になりました。ありがとうございます。ESFP考察もとても興味深く説得力のあるものでした。ストーリーを読み直してみて、クロエはSe機能が発達していると解釈できる描写の多さに驚きました。
犬使いのバラッドからの引用になりますが、オズが服作りに失敗していたことに対して、賢者が魔法でデザインをすることについて、「どこかで見たものを覚えているか(Si)、本人の感性で新しく創造するか(Fi-Ne)...どちらにしろ、興味ないと(Fi)難しいものな」と考えています。私もデザイン分野に関しては、この要素が重要なのでは?と思っており、またクロエの心理機能として発達していそうなFi、Ne、Si、Seが揃うのはやはりINFPになるのかな、と。MBTI公式の最新の見解では、第三機能は内外を兼ね備えるためです。
これを踏まえて考えると、
INFP: Fi-Ne-S-Te
外向でFi補助機能だと、
ENFP:Ne-Fi-T-Si
ESFP:Se-Fi-T-Ni
ですが、クロエからTeやTiをあまり感じなくて......。Se/NeとFiが非常に発達しているためTとNi/Siが抑圧されているとも取れますが、クロエは行動先行型というよりはまず自問自答してから行動に移しており、Fi-Seっぽくも見えるので、ISFPも考慮に入れて良さそうです。すると
ISFP:Fi-Se-N-Te
ですが、クロエにNiがあるかと言われると、私は読み取れませんでした。ESFP(Ni劣勢)予想をされているということは、クロエはNiが発達していないという見解は一致していると思います。ということで、消去法っぽくはありますがFiを軸に考えるとやはりINFPがいい気がします。
心理機能から見ればクロエは内向型ですが、他者と関わることで消耗してはいない、という指摘はなるほど!と思わされました。そもそも彼、お喋りが好きで、嫌いなことに「ひとりぼっち」を挙げているんですよね......「1人で過ごすこと」は必ずしも「ひとりぼっち」であることを意味しませんが、ここはちょっと気になります。
ただ、内向型全てが1人の時間を必要とするわけではないのかな、とも。雑踏に長くはいられないけれど、友人が集まっている空間にはいたいと思うのと同じように、自分が好きだと思っている人たちと過ごすのであればあまり消耗はしないのかもしれません。仰るように裁縫の作業が癒しとしての一人時間の可能性もありますね。
長々と失礼いたしました。自分一人では出てこない視点や気付きを与えてくださってありがとうございます。
返信に繋げ忘れていました、1つ前のコメントに対してです。
こちらこそ興味深い考察をありがとうございます。
クロエがNiが弱いのはそうですね。特にラスティカとの関係で未来に対する不安と恐れが垣間見えるところがNi劣勢に見えていました。
T要素については一応、ESFPの第3機能の場合だと「人からどう見えるか、どう評価されるか」という、自分を外から見る客観性を担っている感じかと思います。
表への出方のひとつとしては、みんなに自分を認めてもらいたい、好きになって欲しい、人からの評価が自分の自信へ繋がる、というようになるでしょうか。
そう考えるとクロエにも当てはまる気がします。
あとは、Ne優勢のムルとラスティカやTe劣勢のシャイロックの中だと、若いからなのもあるかもしれませんが、クロエが一番現実的・社会的で地に足がついているように見えるのも、Seと併せてTによるこの客観性が一役買っている、という見方もできるかなと思います。
ただINFPで見たときのバランスの良さは確かにおさまりがいいですね。
それにしてもINFPとESFPで悩む余地があるくらいこのふたつが似ていることに驚きました。面白いです。
こちらこそお話の中で新たな知見を得られてとても有意義でした。丁寧にお話してくださってありがとうございました。
クロエINFP派です。
(西の国はラスティカENFP、ムルENTP、シャイロックISFPだと思っています)
○NeかSeか
Se機能を持つシャイロックは、物事に干渉し、その形を変えることを好みません。厄災の傷で感じる苦痛すら受けとめようとしたり、盗賊のエチュードでは、変化への適応に関して、
「いつもと同じです。パイプをふかしながら楽しむんです。どんなことにも、工夫次第で、楽しみは生まれますから。楽しみ方の中に、自分らしさがあります。」
と語っており、既存のものを楽しむことに長けている=Seだと思いました。
対して、クロエ、ラスティカ、ムルは生み出すことが好きな人たちです。クロエは服、ラスティカは音楽、ムルは哲学や思考において独創性を持ちます。ゼロから何かを生み出すことに長けている=Neが発達していると判断しました。
また、クロエの物の見方は洞察的に思えます。ホームボイスの「魔法舎で食べるご飯って美味しくて好きなんだ。みんなで一緒に食べるから、もっとおいしく感じるのかな?」や「友達が安心してる顔を見ると、俺もほっとする。ああ、俺もこの人と一緒にいていいんだって思うんだ」など、因果関係を考える傾向にあるのもNeの特徴です。
○Ne-FiかFi-Neか
同じNeを持つ外向型のラスティカやムルは様々なものに関心を持ち、ラスティカの場合は自分がどう受け取ったかを音楽で表現し(Fi)、ムルの場合は「なんで?どうして?」と追求します(Ti)。
クロエはこの2人と違い、Fi機能によってまず「自分の好きなもの」に関心の対象を絞っています。裁縫やファッションに関することであればNeらしい好奇心と、アイデアの豊富さやクリエイティビティを発揮するのが、Fi-Neかな、と。Ne-Fiであれば、入り口が好奇心で結果として服飾になりそうです(「今のを服で表現するぞー!」という感じ)。あくまで主機能はFiなので、ムル、ラスティカに比べてNeが一点集中型な印象です。
クロエは明るく、人との交流を好んでいます。ですが、「内向」「外向」というのはあくまで意識の方向性であり、これは興味や関心の幅で判断して方が良いのかな、と。
カーシーの気質論になってしまいますが、NF型は元々人との交流を好む傾向が高いようなので、そこでも説明がつきそうです。
シャイロックISFPはそうだと思うんですが、Seはあくまで現実をありのままに五感でキャッチすることが得意な知覚機能なので、前半で仰っている特徴はFi(-Se)由来じゃないでしょうか。
物事の形を変えることを好まない、感覚はすべて自分自身のものというシャイロックの矜持ないし美学(Fi)が核として先にあり、現実に対する感覚の鋭さ(Se)が補強しているようなイメージです。
Seの特徴としてしまうと、Ti-Seには当てはまらないのでそこだけちょっと気になりました。
今現実にそこにあるものを楽しむのが得意なのはSeらしい特徴だと思います。
ご指摘ありがとうございます。Seの「現在を生きる」「目の前のものをそのまま捉える」「快楽を求める」という特徴がごちゃ混ぜになってしまっていました。確かに上記のシャイロックのセリフは、Fi要素の方が強そう(特に「楽しみ方の中に〜」の部分)なので、Se機能の例として適切ではなかったです。
クロエINFP、なるほどと思いました。
ただ念のため、Seだからといって創造性、クリエイティビティがないわけではないと思います。アイディアが湧いたりひらめきを得たりすることはあります。実際にSFPの芸術家、クリエイターはたくさんいますし。
あとNe自体はなにも無からアイディアを生み出しているのではなく、Siの蓄積データという裏付けがあってこそかと。
NeはSeのように外界をそのまま捉えるのではなく、抽象的な視点を含めて全体を見て本質を導き出せる機能だと思うので、NeとSeを比較するとしたら、生み出す/生み出さないの違いではなく、何かを生み出すときのアプローチの違いになるのではと思いました。
SFPの場合は、芸術へのアプローチは自己表現が近いかと思います。
世の中に溢れている美しいもの可愛いもの楽しいものをSeにより敏感に感じ取って、自分の心から湧き上がってくる思い(Fi)を表現する、形にして作り出すといった感じです。
そしてその自己表現を人から認めてもらえることで満足もしますが(Te)、それよりは人を笑顔にしたい、喜んでもらいたい気持ちの方が強いです。
私にはクロエの服飾に対する接し方がそういうふうに見えたので、ESFPかなと思ったのですが、書かれているように、服飾に対しての好きな気持ち(Fi)があって、(今までの経験から蓄積したパターンをもとに=Si)好奇心を広げ、アイディアを生み出す(Ne)、というのも説得力があると思いました。
ボイスについては、都志見先生のテキストではなくブレがある可能性があるので根拠からは外していたのですが、例に出されているものはなるほどと思いました。クロエは全体的にFiっぽい台詞が多いですね。
それから外向か内向かは、確かに安易に社交的かそうでないか、明るいか暗いかの基準にならないのは同意ですが、内向型の人は基本的に意識がまず自分の内に向いているので、ずっと外界と接していると消耗してきてしまう傾向が強いと思います。
クロエを見ていると、外界への刺激耐性が強いというか、むしろ積極的に自分から関わっていくように見えるのと、それにより消耗している、回復のために自分の内に向き合う時間を必要としているようにはあまり見えなかったので、内向型ではないのではと思った次第でした。
ただこれはそう見えないだけで、もしかしたら裁縫部屋で作業に集中していることで自分に向き合っていると解釈できるかもしれません。
この辺は個人差もあるので、NF型の特徴と言われればそうかもしれないと思います。