最終更新:ID:kUFV8XAmgg 2022年05月05日(木) 23:15:52履歴
全てのタイプは補助機能の使用がうまくいかない場合に補助機能と対立する機能を代替として用いる事で打開を図ります。この機能を代替機能、または第三機能と言います。(当ページでは「代替機能」と呼ばせていただきます。)
ある機能を使い続けると、「補償」という現象が起こり、対立する機能が作動し始めます。
外界と内界を結ぶ正常な情報代謝装置として働く主機能と補助機能のシステムを再構築するために、主機能と代替機能をループさせる事で代替機能と対立する補助機能を作動させようとするものが1-3ループです。(主機能は正常な構えである限りは自然に扱える)
第1・3機能は無意識に使われるため、1-3ループから抜け出すためには意識して第2機能を使わなければならない(第4機能は苦手意識があるため、あまり使われない)
ここで各タイプの1-3ループについての一例を挙げた表を置いておきましょう。
使用する優先順位としては主機能→代替機能→主機能→代替機能→・・・→主機能→補助機能(ループ脱出)というものになります。
この順序を間違えなければ人間の自然な反応をうまく描く事ができるものと考えられます。
ある機能を使い続けると、「補償」という現象が起こり、対立する機能が作動し始めます。
外界と内界を結ぶ正常な情報代謝装置として働く主機能と補助機能のシステムを再構築するために、主機能と代替機能をループさせる事で代替機能と対立する補助機能を作動させようとするものが1-3ループです。(主機能は正常な構えである限りは自然に扱える)
第1・3機能は無意識に使われるため、1-3ループから抜け出すためには意識して第2機能を使わなければならない(第4機能は苦手意識があるため、あまり使われない)
ここで各タイプの1-3ループについての一例を挙げた表を置いておきましょう。
タイプ | 主機能 | 第3機能 | 1-3ループの特徴の一例(補助機能[第二機能]の使用がうまくいかない場合の代替機能[第三機能]活用時) |
---|---|---|---|
ISFJ | Si | Ti | 習慣的にやっていた事を自分の論理とする。過去のトラウマを何度も思い出し思考のループに陥る。自分の習慣や分析に固執し、過度に閉鎖的になる。 |
INFJ | Ni | Ti | 自分で見出したパターンを自分の論理とする。感情的な視点を排除し、理想のためならモラルを破っても構わなくなる。 |
ESFP | Se | Te | 自分の観察は客観的な論理だとする。極端にドライかつ現実主義者になり、目的のために手段を選ばない。多動になる。 |
ENFP | Ne | Te | 本当に好きなことや大切なことをを見失い、評価や称賛、お金を稼げることに目が向くようになるが、満たされず空虚感に陥る |
INTP | Ti | Si | 自分の論理を循環するかの様に繰り返し考える。過去のトラウマを何度も思い出し思考のループに陥る。自分の習慣や分析に固執し、過度に閉鎖的になる。 |
INFP | Fi | Si | 自分の好きな事を繰り返し行う。過去の悪い記憶に捕らわれ、豊かな発想力や理想を見失う。 |
ENTJ | Te | Se | 客観的な論理を扱おうとして論理の一字一句を観察する。極端にドライかつ現実主義者になり、目的のために手段を選ばない。多動になる。 |
ENFJ | Fe | Se | 周囲の人々の意を満たすために人々の感情を一人一人と観察する。即物的で見栄っ張りになり、集団に媚びを売ったり好かれようとするあまり無節操になる。過度に衝動的になる。他者を操ることも。 |
ISTP | Ti | Ni | 自分の論理を抽象化する。思考を抽象化してしまい、現実を踏まえた考えができなくなる。 |
ISFP | Fi | Ni | 自分の好きな事を抽象化する。目の前の素直な現実を見失い、悪い直観や妄想に捕らわれ動けなくなる。 |
ESFJ | Fe | Ne | 周囲の人々の意を満たすために自分の発想を持ち出す。好奇心のために他者を操る or 他人に貢献したいという気持ちが暴走して空回りする。 |
ESTJ | Te | Ne | 客観的な論理を扱おうとして自分の発想を持ち出す。自分の知識やアイディアを公理化する。現実面や倫理を無視して論理的に筋が通らなくなる。 |
ISTJ | Si | Fi | 習慣的にやっていた事に愛着をもつ。過去の悪い記憶に捕らわれ、己の価値感情が侵害され苦しむ。客観的で合理的な判断が難しくなる。 |
INTJ | Ni | Fi | 自分で見出したパターンに愛着をもつ。悪い直観や妄想に捕らわれ、己の価値感情が侵害され苦しむ。客観的で合理的な判断ができなくなる。 |
ENTP | Ne | Fe | 自分の発想は周囲の人々の意を満たすとする。好奇心のために他者を操る or 他人に貢献したいという気持ちが暴走して空回りする。 |
ESTP | Se | Fe | 自分の観察は周囲の人々の意を満たすとする。即物的で見栄っ張りになり、集団に媚びを売ったり好かれようとするあまり無節操になる。過度に衝動的になる。他者を操ることも。 |
使用する優先順位としては主機能→代替機能→主機能→代替機能→・・・→主機能→補助機能(ループ脱出)というものになります。
この順序を間違えなければ人間の自然な反応をうまく描く事ができるものと考えられます。
全てのタイプは補助機能と第3機能をうまく使えない、主機能ばかりに頼らざるを得ない状況に長期間立たされると主機能と対立する機能である劣等機能が上述の補償現象によって現れてくるというものです。
こちらは不健全な表出となりやすいです。
このグリップというのは、in the grip of 〜という、「〜に支配されて」とか「〜に捕らわれて」といった意味の英語から来ている言葉だそうです。
こちらは不健全な表出となりやすいです。
EJ型 | EP型 | IJ型 | IP型 | |
---|---|---|---|---|
主機能 | 外向判断機能 | 外向知覚機能 | 内向知覚機能 | 内向判断機能 |
補助機能 | 内向知覚機能 | 内向判断機能 | 外向判断機能 | 外向知覚機能 |
第3機能 | 外向知覚機能 | 外向判断機能 | 内向判断機能 | 内向知覚機能 |
劣等機能 | 内向判断機能 | 内向知覚機能 | 外向知覚機能 | 外向判断機能 |
このグリップというのは、in the grip of 〜という、「〜に支配されて」とか「〜に捕らわれて」といった意味の英語から来ている言葉だそうです。
タイプ | 主機能 | 劣等機能 | 劣等グリップによる影響 |
---|---|---|---|
ESFJ | Fe | Ti | 感情判断によってうまく事が進まない時、批判的になる。「そんなものは〜に過ぎない」といった創造的ではない思考 |
ENFJ | |||
ESTJ | Te | Fi | 公理によって物事が動かない場合、自分の価値観を周囲に構わずゴリ押す |
ENTJ | |||
ESFP | Se | Ni | 現実主義が強まり、理性を介したものを受け入れなくなる。「そうなっとるやろがい!」など。不健全が進行すると妄想にも囚われる。 |
ESTP | |||
ENFP | Ne | Si | 飽きっぽい性格が行きすぎて、貧困に苦しむ事になる。身体的な不調が顕著となる。 |
ENTP | |||
ISFP | Fi | Te | 自分の感情が公理に(主に規則など)脅かされる様になり、神経衰弱を起こす |
INFP | |||
ISTP | Ti | Fe | 自分の思考が伝わらない事に憤慨する。 |
INTP | |||
ISFJ | Si | Ne | 悪い想像ばかりに圧倒される様になる。強迫神経症など。 |
ISTJ | |||
INFJ | Ni | Se | 外的な情報と内界にて導き出した可能性との摩擦によって苦しむ |
INTJ |
・タイプ論10章「タイプの一般的説明」
・http://rinnsyou.com/archives/category/0200sinriryo...
・http://rinnsyou.com/archives/category/0200sinriryo...
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このページへのコメント
補償の定義がよく理解できない。
補助機能をうまく使えないときに、対立機能(今回の場合は代替機能)を使用し続けると補償によって補助機能を使えるようになるとあるけど、なぜ一つの機能を使い続けると対立する機能が使えるようになるの?
例えば、ENFPならループ時「Teを使用し続けてFiを使えるようにする」という現象が起こっていると思うんだけど、肝心のループ時の特徴が「現実面や倫理を無視して論理的に筋が通らなくなる。」だよね。この問題の解決はFiだとどうにもならないと思うんだけど、こんな状態でなんでTeを使い続けてるENFPがFiが使えるようになるのかわからない。
どなたかわかる方いますか?
今のENFPのループ説明がちょっと違和感あるかもしれない
同じTeループのESFPも同じく最終行はどちらかというと「本当に好きなことや大切なことをを見失い、評価や称賛、お金を稼げることに目が向くようになってしまう(でも満たされず空虚に陥る)」のほうが近いのかなとは思う
補償は上部のリンクを辿ると説明があるけど、例えば怒りを爆発させるとその後冷静になったり
暑い部屋にいたら汗が出て涼しくしようとする
その人の自然体の状態ではない状態に長くいるとその反対の機能が働いて少しでも元に戻そうとする働きに似ているのかなと思う
ISTPのTi-Niループ、自分の論理を抽象化する。思考を抽象化してしまい、現実を踏まえた考えができなくなる。っていうのは
普段は個別の事例を確認するのに、ループ時は
A=Bなら他のAも全部Bに決まってる(Seが使えてないのでA≠Bの事例を見なくなる)って思い込んじゃう感じなのかな?
ループは主機能と代替がぐるぐる回ることによって動かなくなってしまった補助機能を呼び起こそうとするはたらきだから
TiSeでうまくいかない→きっと○○に違いない(Ni)→いや本当にそうだろうか(Ti)→これ以外思いつかない(Ni)→頭で考えてばかりでは仕方ない実際にやってみよう、確かめてみよう(TiSe)
みたいな感じかな
理解できました!ありがとうございます!
外向-外向ループと内向-内向ループは絶望的に噛み合わない。
外向は内向ループを独りよがり、卑屈、閉鎖的とみなす
内向は外向ループを風見鶏、ご都合主義、リスキーとみなす
かといって外向ループ同士、内向ループ同士の組み合わせもドロドロしやすく人間関係が崩壊する可能性が高い。外の世界で突っ走っている人同士が行動指針の違いや恋愛沙汰で衝突したり、硬い殻に篭っている人同士が対立したら、ストッパーがいない限り修復不可能なものになりかねない。
どのタイプでも健康で相談に乗ってくれる人を身近に置いといた方がいいと思う
劣勢機能が健全に扱える時ってリラックス時か火事場の馬鹿力が発揮される時だけだと思う。
ここに書いてあることはあくまでも非常に健全な状態であって、劣勢機能に頼り続けるのは危険であることには変わりはない。
劣勢Se
理想を実現するために重い腰をあげ、現実の変化に適応する。リラックス時にスポーツや旅行、ドライブなど互換を駆使する趣味を楽しむ。しばしばヘンテコな行動を起こす
劣勢Si
達成したい事や仲間のために物事の継続やルーティンワークを割り切って行う。自分の好きなことを繰り返したり考え続ける。過集中状態になりやすい。思い出を振り返る
劣勢Ne
安定を維持したり仲間を守るため、変化や新規性を受け入れる。リラックス時に連想ゲームや色んな趣味を楽しむ。普段マジメでしっかり者なのに突然変なことを言い出す
劣勢Ni
厳しい世の中を生き延びるために理想や信念、普遍的な真理を受け入れる。憧れの人や特定の価値観を信じる。
緊急時に突然本質をついたことを言う
劣勢Fe
集団でやっていくために最低限のコミュニケーションを取ったり気遣いをする。親しい人には割とストレスなく使える。普段は冷静だがキレた時に感情的になりやすい
劣勢Fi
集団行動やタスクを効率的に行うために個人的な価値観やプライドを配慮する必要があると割り切る。オフモード時は放任主義的になる。時々自分の意見を配慮なしにゴリ押す
最たる例は映画のジャイアン。
劣勢Te
自分の価値観や大切なものを侵害された時、毅然とした対応をする。リラックス時は合理的な考えを受け入れやすい。時々非合理的になったり鋭い毒舌を吐くこともある
劣勢Ti
集団の意を満たしたりアットホームな居場所を守るために、利害関係を考慮したり独自のルールを作る。リラックス時は考察や論理ゲームを楽しむ。論理的であろうとして空回りすることもある
ループが超一時的であれば良い方にはたらく場合として、いわゆる「ゾーンに入る」みたいな状態が含まれるかもと思った。
「ゾーン」は分かりやすい例だと、過度な緊張状態にさらされて起こる、Seを含む外向-外向ループのことを特に指すかもしれない。
補助の内向機能がオフになることで、失敗するというビジョンやそれに伴う不安が一時的に意識されなくなる。
例えばENFJやENTJが大勢の前でスピーチをする際に壇上限定でFe-SeやTe-Seの状態になり、聴衆一人一人の顔が見えその場の音がクリアに感じられるとか
直接対峙型スポーツの選手がSe-Teの状態になることで的確に相手の弱点を判断できるとか
緊密なチームワークを必要とするスポーツの選手がSe-Feの状態になることで仲間との奇跡的な連携が生まれるとか
Seを含むこうした極端なループは感覚の負荷が大きいため長続きさせられず、試合や大舞台の終わりとともに解除される、みたいなことも多い気がする
スポーツ漫画とかではこういう状態よく描写されてるよね